豊かさの中で

人間というものは豊かになってくれば、その豊かさを守ろうという

心理が自然と働き、基本的に保守的になっていきます。

反面、貧しさの中ではそこから抜け出したいという心理となり、

改革・革命に代表される言葉の通り、現状を打破する心持ちに

なっていくのです。

政治というものは元来、貧しさや困難さから抜け出す為に必要な

手法であり、その点に見てみると大都市と比べて地方の都市出身

の政治家の方が大物と称される人が多く、また政治活動も盛んで

あるように思います。




日本の自治体で年収1000万以上の世帯の割合が8%を超える

自治体は下の図の自治体しかありません。



フューネの地元豊田市は1000万円を超える世帯割合9%という

ことで本当に全国的にうらやむくらいの高水準です。

加えて、豊田市周辺の自治体も同様に高く、全国的にみても

ご当地が大変経済的に恵まれていることが一目瞭然です。

※世帯の年収マップでご自身の住むところは簡単に調べられます。
http://shimz.me/datavis/mimanCity/



「豊かさ」ということの裏返しには「助け合い」という精神が

希薄になります。これまでは困ったときはお互い様という相互扶助の

観念が私たちが生活をする上で「連帯感」を生み出してきました。

冠婚葬祭においても戦後に相互扶助の観点から「お互いを助ける会」

という意味の互助会が誕生しました。実際には急な出費である冠婚葬祭

において祝儀や香典というものは相互扶助という考え方の中で行われて

いたのも事実です。

しかしながら、豊かな現代では冠婚葬祭に「困った時はお互い様」

という合言葉無しでも出来るようになりました。結果的に結婚式は

親の意見を聞かずに本人達のやりたいようにやることが出来るように

なり、お葬式も隣近所や会社に気を使うことなく、家族葬という形態の

お葬式を施行することが出来るようになりました。




豊かさを享受することが出来る世の中は間違いなく良いことです。

しかしながら、豊かさを得たことで失われた何かが私たちの身の

周りにたくさんあることも事実なのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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