3.11 震災から5年

未曾有の被害を出した東日本大震災から本日で5年。

被災地では命を落とした方々の鎮魂が行われています。

5年前のあの日からほとんどの日本国民は3月11日という日を

脳内の記憶にインプットされています。

しかしながら、5年を経過した現在、記憶の風化に危惧する人々が

増えています。

「マグニチュード9.0」「想定外」「津波」

「原発」「計画停電」「帰宅困難」

といった言葉は私たちの心に以前よりもインパクトを与えませんが、

それでもあの大震災を忘れない為のキーワードでしょう。



日本人の「死」に対する価値観は間違いなく、あの日から大きく変化

し、今日まで至っています。

「人は死ぬ」というどうすることもできない大自然の摂理を実感した

多くの日本人が自身や家族の死に対してなんらかの「備え」を

するようになってきました。葬儀の現場では死に関連する様々の

セミナーに多くの集客が出来るようになり、生前に葬儀の相談を

希望されるお客様が本当に多く増えました。

震災後、死を悲しみを和らげる「グリーフケア」という観点を

重要視する葬儀社が増えてきたのもあの日が転換点になっています。



グリーフケアの観点からいえば、「忘れる」ということは非常に

重要なことです。しかし、風化への危惧が先立ち、「忘れない」ことが

重要であることを強調しているメディアの報道が多いのは少々危険な

論調であると思います。

正しくは忘れてよいことは徐々に忘れていくべきであり、忘れて

いけない事柄はどんなことがあっても忘れないようにするべきで、

被災者の皆様も見守ることが大切です。


震災を被害を忘れないようにする為に、被害を受けた建物を保存する

べきかどうか意見が分かれていますが、忘れてよいことは徐々に

忘れていくべきであり、忘れていけない事柄はどんなことがあっても

忘れないようにするといっても人によって価値観の個人差があるから

起きる軋轢(あつれき)なのです。



あれから5年。改めて震災で命を奪われた被害者の皆様の

ご冥福をお祈り申し上げます。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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