高齢者が部屋を借りられない

最近は高齢者が賃貸のアパートやマンションを借りるのが、難しく

なっています。息子や娘さんの連帯保証人が付けば、まだ話は別

ですが、保証人なってくれる人が高齢であれば、貸すほうは

貸したがらないですし、そもそも独居老人においては保証人に

なってくれる人すらいないのが現実です。

しかも、ここでいう高齢者とは60歳くらいからの年代まで含まれます。

平均寿命が90歳という時代に60歳を高齢者と言うにはいささか

早すぎの感がありますが、大家さんのリスクの想定にはある問題が

あるのです。

それは「孤独死」です。

これまでに「感動葬儀。」ブログで何度も孤独死のことを

取り上げてきましたが、孤独死をされると本当に大変です。

半ば腐乱した状態で発見されれば、部屋の清掃も半端ない状態ですし、

孤独死をされた部屋を次に貸すには大家さんにとってはとても大変な

ことです。私は仕事の上でこれまでに何度も孤独死の現場に立ち会って

きましたが、毎回、大家さんの悲痛な顔を見るとアパート・マンション

を高齢者に貸すということのリスクは充分に理解はできるのです。



実際のところ、郊外に建てた一戸建ての住んでいる子供が独立している

ような老夫婦が、老朽化して部屋が余っているような状態から、都心の

駅から近いマンションに引っ越したいという需要が想定できるの

ですが、貸す側が貸したくないと言ったことが起きているのです。

つまりは高齢者が安心して借りることの出来る仕組みが日本において

まだまだ完成されていないのです。

近年、高齢者向けに

「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」

という都道府県単位で認可・登録された賃貸住宅が増えてきています。

サービス付き高齢者向け住宅の特徴は、一般的な賃貸住宅よりも

高齢者が住みやすく、借りやすいことです。

しかし、一般的な賃貸住宅に比べ家賃が高いというデメリットもあり、

連帯保証人を求められるという点では一般の賃貸住宅と変わりません。




超高齢化社会の中で起きている様々な問題を解決していくことも

今や葬儀社の役割の担いの一つになっています。

今度も高齢者の方が安心して部屋を借りられる仕組みを作っていかな

ければいけません。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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