認知症の監督責任は

またまた認知症とみられる女性が線路上で電車にはねられ死亡

してしまいました。以下ネット上のニュースから引用

テレビ朝日系(ANN) 5月2日(月)10時32分配信
 愛知県東海市で、線路に立っていた73歳の女性が電車にはねられて死亡しました。女性は認知症を患っていた可能性があるということです。
1日午後9時20分ごろ、東海市荒尾町の名鉄常滑線の線路上で、市内に住む73歳の女性が普通電車にはねられて死亡しました。警察によりますと、運転士が線路上に立っている女性を発見し、急ブレーキを掛けましたが、間に合わなかったということです。乗客17人にけがはありませんでした。女性は夫と2人暮らしで、夫は女性が認知症を患っていたと話しているということです。女性は午前中から行方が分からなくなったため、夫が捜索願を出す手続きをしているさなかに事故が起きたということです


先日、今回と同様な事故のケースで平成19年に愛知県大府市の

JR共和駅構内で認知症の91歳男性が電車にはねられ死亡した事故で、

最高裁の判決が出たばかりです。

その裁判とはJR東海が男性の家族に対して賠償を求める裁判を

起こしていました。1審では720万円の賠償命令・2審では360万円の

賠償命令が出ていましたが、3月1日の最高裁判所第3小法廷は

「家族への賠償責任を認めず」としてJR東海の訴えを退ける判決を

言い渡しました。

この裁判では 今後増えてくるであろう認知症の人が起こした事件・

事故をどこまで家族が責任を負うべきなのかといった点で

最高裁判所の判決に注目が集まりました。

結果は「家族への賠償責任を認めず」ということですが、

本当に認知症の家族を24時間監督しておくことは実際のところ無理

なはずです。

それでも、賠償を要求されることは今後もあるはずですし、それに

備える必要があるのです。

この備えとしては個人賠償責任保険に加入しておくことが

重要であり、個人賠償責任保険とは個人またはその家族が、

日常生活で誤って他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、

損害賠償金や弁護士費用などを負担した場合の損害を補償する

保険のことです。




認知症の監督責任については今後も事例としてはますます増えて

きますし、まだまだ簡単に解決できる問題ではありません。

ただ、どんな理由であれ、誰かの命が奪われる結果になるのなら

やはり、悲しい結末です。そのような悲劇が起きないように解決

しなければならない問題なのです。


最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎えた。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2025

4

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

PAGE TOP