日本人は遊牧民族?

ご承知のように日本人は農耕民族であり、一つの場所に留まり

田畑を耕し、生活する文化の民族です。

農耕民族の基本はその土地に定着して生まれてから

死ぬまでご先祖さまからの受け継いだ土地(田畑)を守り抜くものです。

土地を守るということは時には命を賭けて守らなければならない

こともあります。

「一所懸命」という語源にもなっているくらい農耕民族にとっては

重要なことなのです。

そして何処の土地(田畑)を支配しているかということを

区別する為に生まれたのが「苗字」

苗字というのは本来は支配地の名前を「そのままつける」

ことの方が多いのです。

ちなみに「源」氏とか「平」氏というのは「性」(せい)です。

性とは血統のことであり、よく性と苗字を混同してしまい

間違えてしまいますが、苗字とはあくまでも

「この土地は私が支配している」

ということを第3者に知らしめる為に生まれたものです。

現在でも区別する必要がない天皇家には苗字はありません。

さて、明治以降の日本では文明開化に伴い工業の発展で都市部への

人口が急激に増えました。そして都市部では本来その地域では存在しない

苗字を持った方が周りに居ても不思議ではなくなりました。

そして現代では国民のほとんどの方がサラリーマンになり、紙切れ一枚で

日本中はおろか世界中に転勤しなければならなくなりました。

もはや多くの日本人は農耕民族ではなく、遊牧民族のようなものです。

生活の拠点が頻繁に変われば引越しの回数も自然に増えてきますが、

実はそこで問題になるのが「お墓」

さすがに「お墓」までは転勤の度に引越しする方はほとんどいません。

しかし、元来お墓というのは自分の

土着する土地に建立するもの

実際に仕事の為にふるさとを離れ、定年退職後もふるさとに戻らない場合は

「お墓」の引越しを希望される方が多いのです。

頻繁に生活の拠点を変えなければならない方にとって「お墓」の問題は

頭の痛い悩みのタネになり得るのです。

「引越しの度にお墓で悩むならいっそ手元にお骨を置いておこうか」

という声にお答えして手元供養という文化も生まれました。

お骨を手元に置いておけば、引越しの度にお骨を持っていけますから。

お墓の問題を解決するには遊牧民族の知恵が必要です。










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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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