- お葬式の知識
霊柩車の中はカウンセリングルーム?
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お客様よりよく受ける質問があります。
「私、妊娠しているのですが、火葬場へは
行ってはいけないのでしょうか?」
「妊娠中にお葬式に出てはいけない」とか
「妊娠中は火葬場に行ってはいけない」
ということを昔から言われていますが、結論を先に申し上げますが
全く持って科学的根拠のない迷信です。
お葬式や火葬場に行くことで「悪い霊がつく」という言い伝えが
ありますが、これは死者のタタリを恐れた昔の人が考えた生活の知恵。
古来からの怨霊信仰が随分影響しています。
そのため、いつしか生まれてくる子供を守るために
「お葬式に出ては行けない」とか「火葬場に行っては行けない」
という習慣が生まれたと思われます。
どうしてもお葬式に参加しなければならない場合は
「おなかに鏡を巻きつけておく」
と良いという言い伝えもあります。
これは鏡が霊を跳ね除け、お腹の赤ちゃんを守る
ということが昔から信じられているのです。
根拠はありませんが、一種のおまじないみたいなものなのです。
実は「霊がつく」というのは実は表向きの口実なのです。
女性は昔のお葬式ではお葬式に関係する人々の大人数の食事を
数日間、朝・昼・晩と作らなければなりませんでした。
またお葬式にお越し頂いたお客様の接待をしなければならなかった為、
大変な重労働でした。
この重労働から妊婦を解放してあげることがこのような
迷信が脈々と伝わってきた本当の理由だと言われています。
現代のお葬式では食事の手配や接待は葬儀社がしますので、
お葬式に於ける女性のお仕事はほとんど無くなりました。
ですから、妊娠中の女性でも自分の気持ちを大切にして、
お葬式に堂々と参列すれば良いのです。
但し、お葬式は極度に悲しんだりして体に掛かるストレスは相当なもの。
健康な方でも時として気分を悪くされることがしばしばあります。
もし、具合が悪くなったら遠慮せず退席することが重要です。
くれぐれもおなかの中の赤ちゃんを大切にしてくださいね。
変わらないのは今も昔もおなかの中の赤ちゃんを大事する
「家族の心」ですから。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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