心づけ

確かに昔は冠婚葬祭には「心づけ」の習慣があたりまえでした。

今は「心づけ」という言葉の意味さえも知らないお客さまが増えていますが、

要は「チップ」のこと。

まだ一部の葬祭業者が火葬場・霊柩車やマイクロバスの運転手さんに

「心づけ」を要求するところもありますが、フューネでは

一切の「心づけ」を7年前から完全に廃止しました。

「心づけ」は本来、お客様の気持ちで用意するものであり、

間違っても私たちの側から要求するものでは無いのですが、

心づけを渡すことが半ば慣例化していた頃はいろいろと

大変でした。

場合によっては頂く側から「心づけ」の請求があり、

しばしお客様とのトラブルに巻き込まれました。

お怒りのお客様のところに謝りにいくと

「チップを要求するするなんてもってのほか!!」

とよくお客様に怒られましたが、全くもってお客様のおっしゃるとおり。

時代の流れとともに

「心づけ」の習慣が無くなりつつあるのは良いこと

だと思います。

今は、ホテルや旅館でもチップを渡すということはほとんどありません。

ひと昔前は私たちサービス業に従事する従業員は製造業などの他の産業と

比べると給与水準が低く、心づけが給与の補填部分

なっていました。

今ではこうした「心づけ」の代わりにサービス業界では

「サービス料」を頂くというカタチに変わってきています。

「心づけ」は領収書の出ない任意のお金。

「サービス料」は領収書が出る正規のお金。

心づけの習慣が無くなるということは明朗会計になっているのです。

以前は請求書の「サービス料」の項目について納得がいかないお客様が

ほとんどでよくお叱りを頂きましたが、今では「サービス料」はサービスを

受けた側が正等な対価として認識してお支払い頂けるようになりました。

サービス料の認識が高まるにつれて

「心づけを幾つ用意すればいい?」

というお客様からのご質問はほとんど無くなり、

お葬式に於いても「心づけ」を支払う習慣は完全に無くなってきました。

もちろん、「サービス料」を頂くことでサービス業従事者の給与水準も

上がりました。

ひと昔の前までは「サービスは無料」という概念でしたが、

今は「サービスは有料」という概念が定着してきてるのです。

という訳でフューネでは見積書以外に費用が発生することは

一切ありませんし、見積書も1円単位まで正確にお客様に提示できる

ようになりました。

「サービス料」が堂々と頂けることはサービス業に従事するものにとって

最高の喜びなのです。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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