お留守番

あるお客さまのお葬式で、

「最近、自宅に留守番がいないけどいいのかね?

昔は誰かしら自宅にいてお骨が家に帰ってくる間、

お迎えの準備などをして、お骨が帰ってきたら

「お帰り」

と声をかけたもんだが・・・・・」


とお身内のおばあちゃんからご質問を頂きました。

「ちょっと前まではこれ(自宅にお留守番係を

おくこと)が普通でした。今は皆さん、

家の鍵を閉めて式場に来てしまいますね!

自宅葬から会館葬に変わった流れが

そうさせているのでしょうか」


とフューネの葬儀担当者がお答えしたところ

おばあちゃんよりたった一言。

「さみしいね!」

ごもっともなご意見でした。

同時に変わりゆくお葬式の中で失われている葬送文化を考えさせられました。

お葬式の時に自宅に留守番を置くというのは、寺院や集会所でお葬式を

する時に電話での問い合わせの為の電話番や葬儀会場を間違われて

来られたお客様への応対などの仕事もありますが、

おばあちゃんのご指摘の通り、初七日の準備をして

ご遺骨の帰りを待つというのがもっとも重要な仕事です。

さらに、留守中の自宅を狙った空き巣の被害を防ぐという

効果もあるのです。

実際に葬儀があり、自宅に誰もいないと空き巣に狙われ被害に遭われた方は

過去にも何軒もあります。

対策として、特に自宅に留守番を置かない場合は「忌中」と書かれた紙を

貼ったり、門前に提灯(ちょうちん)を飾ることを控えるようになりました。

昔は土地勘の無い弔問のお客様のためにわざと自宅を分かりやすくして

いましたが、今では逆に目立たなくすることに

力点をおいています。


できることなら、お葬式で自宅を留守にすることを避け留守番を置いて

頂くことはお客様に今一度見直して欲しいことです。

おばあちゃんのご指摘の通り、昔の人のお葬式の時の知恵なのですから。








最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP