病気を苦に

警察庁が5月に発表した

「平成20年中における自殺の概要資料」

によると2008年1年間における自殺者の総数は3万2249人で、

前年比844人減少したとのこと。

しかしながら今年は警察庁が7月27日に発表した2009年上半期の自殺者数

1万7,076人になり、前年同期比で768人も多い

のです。

今年はこのままのペースで行くと過去最悪の記録更新をして

しまいそうな勢いです。

とかく不景気になると借金などで企業の倒産や生活苦によって

自殺に追い込まれるというイメージを抱きがちですが、

実際に遺書などから自殺原因が特定できた方の65%の方が

「健康問題」を苦に自殺をしています。

「病気を苦に命を絶つ」という行為はおそらくみなさんの

思っている以上に多いのです。

しかも年々加速する高齢化により、

高齢者の自殺者が多くなっているのが傾向です。

自殺以上に深刻なのが回復の見込みのない病気に看病に疲れ、

老夫婦の無理心中・・・

中には夫婦の片方だけ死に切れず、犯罪者になってしまうこともあります。

何とも後味の悪い結果です。

「死」は誰もが避けては通れないものですが、お迎えが来るまえに

自ら命を絶つ行為はできることなら阻止したいものです。

葬儀社という職業柄、愛する人の「自らの死」に

深い悲しみに襲われた人々のお手伝いをしてきた私の願いです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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