お葬式と空き巣

泥棒の手口として、葬儀中の留守宅に忍びこんで空き巣をする行為が

あります。お葬式の会場が自宅ではなく、葬儀会館で行なうことが

ほとんどの昨今ではますます気をつけなければならない問題です。

先日も熊本県で葬儀中の留守宅を狙った窃盗で犯人が逮捕された

ばかりです。

愛知県では新聞に訃報が掲載されることは余程の有名人か有料にて

訃報広告を掲載するくらいですが、地域によっては一般のお葬式でも

無料で訃報を掲載する新聞社が数多く存在します。

お葬式に狙いを定めた泥棒は毎朝、

新聞をチェックし狙いを定めるのです。

葬儀のプロから言わせて頂くと本来、お葬式で自宅を完全に留守にする

のではなく、お留守番係を定め、葬儀中の留守宅をお願いする

のが理想です。

その理由は空き巣被害を防ぐという効果ももちろんですが、

本来の理由は以前のブログ記事「お留守番」をご覧下さい。



さて、上の写真のような葬儀に関連する張り紙はフューネでは

最近ほとんど使うことがありません。

もちろん自宅や寺院などでお葬式を希望される方には今でも必要必需品

ですが、葬儀会館でお葬式をする場合はほとんど不要なものばかりです。

あえて使うとすれば写真の真ん中にある「忌中」と書かれた紙

玄関に貼るくらいなものですが、これも葬儀中に自宅を完全に留守にする

くらいなら貼らないほうが良いのです。

泥棒にとっては格好の目印になってしまいますから。

特に家族だけで行なう家族葬の場合は今はほとんど玄関前に

一見して不幸があったという目印になるような物

(ちょうちんや忌中紙・葬儀案内看板)を設置することはほとんどありません。

場合によっては葬儀社の社名入りの車も拒否される

ことも。

そのような場合は一見普通の乗用車のような社用車でお客様のご自宅に

訪問します。

さらに、普通のお葬式を希望されるお客様でも、

病院から直接葬儀会館に入館されるお客様

年々増えており、そのような場合はほとんどの場合、自宅には

何も葬儀の飾りをいたしません。自宅は全くもって日常の姿です。

お葬式をするからといってお身内や親戚も含め、多数のご弔問のお客様が

ご自宅にお越し頂くことを嫌がられるお客様が年々増えていることも

昨今のお葬式事情です。

「自宅には来て欲しくない」

とはっきりおっしゃられるお客様もいらっしゃいます。

自宅を日常の姿のままにしておくことは確かに

「空き巣対策としては有効」です。

お葬式をしなければならないという不幸に加えて、

空き巣の被害に遭うという悲劇

そういうことは絶対に阻止しなければならないものですね。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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