ケンカ

お葬式を通じてお客様と接していると、そのお客様の家庭内事情

よく見えてくるものです。

家族・親族一同和気あいあいという家庭ばかりだと良いのですが、

最近お客さまから多い要望として、

「親族の控え室をもう一部屋用意してほしい」

というご依頼を承ります。

用意したお部屋に親族全員が入りきらないという物理的要因の場合も

ありますが、大抵の場合は親族同士が

「あいつの顔なんか見たくない」

といった理由で親族同士、仲が悪いケースがほとんどなのです。

場合によっては親族間で裁判で争っているお客さまに

遭遇したことも何度かあります。

このような場合、いくらお葬式でも

一時休戦とならないのが常道です。

時には葬儀会館内で取っ組み合いのケンカが始まることも

あります。

障子が破れたり、壁に穴が開いたり、湯のみが空を飛ぶこともありました。

もちろん、フューネの葬儀会館で備品を壊した場合、お客様に弁償して頂いて

いますがこちらも気分のいいものではありません。

家族間、親族間で仲が悪くなったのは様々な理由があるにせよ

ケンカは見苦しいものです。

しかも、亡くなった方の目の前で行なわれるのですから。

亡くなられた方のお葬式を壊す行為は絶対にやめて頂きたいものですね。




ところで、あるお客様のお話。

数年前おじいさんの時にお葬式をお手伝いさせて頂いたお客さまから、

今度はおばあさんが亡くなったということで再度フューネにお葬式の

ご依頼がありました。

早速、お葬式の資料を集め前回の業務報告書を見てると

喪主さまはじめ、とても仲の良い兄弟で亡くなられたおじいさんの

為に寄せ書きや折鶴を作ってお棺の中に入れたと記録が残っていました。

ところが、今回はどうもおかしい

以前の仲の良かった兄弟が会話をしないばかりか目も合わさない。

とっても仲が悪いのです

お葬儀が終わってから事情を尋ねてみると、おじいさんのお葬式の後の

相続の話し合いで大モメだったそうです。

わずか数年で仲良しから仲の悪い兄弟に・・・

残念ながらこのお客さまに限らずお葬式を契機に仲違いされるケースは

多いですが、亡くなった方が浮かばれないような「ケンカ」は是非とも

避けて貰いたいものです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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