天声人語に樹木葬が。

平成22年1月22日付けの朝日新聞のコラム「天声人語」になんと

樹木葬のことが取り上げられました。

日本を代表する全国紙の一面のコラムに葬儀関連の内容が載ること自体

大変珍しいことです。

樹木葬という弔いの方法がこれからさらに注目されることは

間違いないでしょう。

以下は天声人語を引用しましたのでご覧下さい。

 美しすぎる情景は、時に心を乱すものらしい。〈桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか〉。梶井基次郎の短編小説「桜の樹の下には」の冒頭だ▼実際、墓石に代えて木を植える弔い方がある。やや神秘めくが、故人が使い残した精気のようなものが幹の中をはい上がり、葉を茂らせ、花や実をつける。そう考えれば、四季の営みもいとおしい。夭折(ようせつ)の墓ほど樹勢は強かろう▼命を自然に返すという点で、散骨にも通じる「樹木葬」。10年ほど前に岩手県のお寺で始まり、全国の民間霊園などに広まった。墓地不足に悩む東京都が、数年内に都の霊園に導入するそうだ▼民間より安い都立霊園は人気があり、今年度の公募は平均12倍の狭き門だった。都内では年に2万基の墓が新たに必要なのに、民間を含む供給はその3割にとどまるという。木の周りに何人かの遺骨を埋葬すれば、土地を有効に使え、緑化も進む▼都会では後継ぎのない人が増え、地方には世話をする人のいない墓も多い。「先祖代々」に入りたくない人もいる。慰霊の役目を木に、つまり地球に託すと思えば、墓を「守る」気苦労は幾らか軽くなろう▼石でも木でも、その前で合掌する行為が形ばかりでは、墓参りする意味がない。大切なのは愛する人をしのぶ装置ではなく、しのぶ心である。墓を持たない選択を含め、弔いの多様化はごく自然な流れといえる。思い出の温め方は、人それぞれでいい。




この記事は以前の私のブログ記事で何度か取り上げた

「弔いの多様化」について指摘していることが私にとってうれしくも

あり、間違いなく弔いの形が多様化の方向に進んでいることを確信しました。

天声人語に出てくる日本初の樹木葬を実施した岩手県のお寺は

これまでにフューネが開催するお葬式セミナー

人生ファイル教室でご紹介してきました。

そして、フューネのお客様で「樹木葬」という弔い方を選択された方を

実際にこの岩手県のお寺(知勝院)にお連れしています。

日本初の岩手県の樹木葬はコチラ↓
http://www.jumokuso.or.jp/


天声人語で指摘されていますが、今跡継ぎがいない方が増えて

「お墓を守ることが出来ない」

ことが社会問題化しつつあります。

また、先祖代々の墓に入ることを嫌がる方も年々増えてきています。

〔慰霊の役目を木に、つまり地球に託すと

思えば、墓を「守る」気苦労は幾らか軽くなろう〕


と天声人語が指摘していますが、樹木葬の長所が如実に表れた指摘だと

私は思います。

自分が亡くなって遺骨を埋葬され、その上に植えた木々が成長し、

地球の緑化に貢献できる樹木葬

言い換えればこれは「お墓のエコ」

もしかしたら、エコの時代のヒット商品になるかもしれません。



最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP