巨人の木村拓也コーチがくも膜下出血でお亡くなりになりました。

働き盛りの37歳での「死」はあまりにも突然で衝撃的な出来事

でした。

グラウンドでノックをしている最中に倒れて救急車で搬送され、

そのまま意識が戻らず数日後帰らぬ人に・・・

同世代の死はまさに自分と重ね合わさり、他人事には思えません。



2009年11月29日ブログ記事「予告される死」で説明させて

頂いた通り、「死」とは大きく分けて２種類の「死」があります。

それは「予告される死」と「予告されない死」

「予告されない死」とは突然の事故や災害よる死、または自殺などの

病気以外の突然死を指すのですが、くも膜下出血の場合は

病気ではあるのですが、「予告されない死」に分類される死です。

残された者にとって「予告されない死」はあまりにも過酷な出来事であり、

到底受け入れられる事実ではありません。

今回の木村コーチのケースのように比較的若い世代の場合は

特に受け入れられません。

私は仕事柄、くも膜下出血が原因で突然にお亡くなりになられた方の

お葬式を担当させて頂いていますが、例外漏れずご遺族さまの悲しみは深く、

とても重く辛い空気が流れています。

交通事故で亡くなられた方のお葬式と比べるとせめて相手方がいないだけ

救われる程度で本質的には全く変わりません。

そのお葬式の重さを思うとくも膜下出血だけでは自分は死たくないと

常々思っています。

例え、自分が不治の病に罹り「余命宣告」を医師から受けても残された時間を

人生の整理に当てる時間がありますが、くも膜下出血の場合はその時間すら

ないのです。

亡くなられた木村コーチしてもおそらく亡くなるまでに多くの大切な人に

「伝えたかった言葉」があったでしょう。

その言葉さえ伝えられないのですから、さぞかし無念であったと思います。




「予告されない死」でお亡くなりなる方がひとりでも少なくなることを

願わずにはいられません。

そして、せめて死の直前に大切な人へ「伝えるべき言葉」を

伝える時間は神様から頂きたいものです。