- お葬式の知識
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先日、「いつか、送られる側さま」よりコメント欄に頂いた
ご質問にお答えします。
Question
誰かが亡くなった時、白い着物を着せられることが多い様子ですけれど、
女性にはピンクやラベンダーなどのカラーを着せたいと願っています。
海外の葬儀では、どのような衣服を着せて納棺することが慣例ですか?
一人暮らしの老父母だと、死後、警察が入り、検死の手続きがされ、
最後は着衣が無いまま、葬儀社などの迎えを待つと聞いています。
以前、亡くなられた一人暮らしの女性は、ご遺体に故人愛用のピンクの
ソフトスーツをと考えていたのに、時間に間に合わなかったせいでしょうか?
葬儀社のほうから白い着物を着せてくださっていました。
もしできることなら、見送る側が故人の意志を尊重した服装を、と願います。
白い着物以外で、葬儀社で扱っていらっしゃるドレスがあれば、
お教えください。
Answer
そもそも日本では古来より弔いの色は「白」なのです。
現代では葬儀といえば「黒」というイメージがありますが、
これは元来欧米の色であり、明治時代以降、洋服の普及とともに
日本中に浸透していきました。
お葬式で使う白黒の幕をくじら幕といいますが、これは日本の弔いの色
である「白」と欧米の「黒」の合作です。
今風に表現すると「和洋折衷」といったところでしょうか。
さて、いよいよ本題ですが、亡くなった方が着用する衣装のことを
「死装束(しにしょうぞく)」といいます。
死装束の色は日本の古来の弔いの色である「白」が大原則です。
時代劇の中で切腹するシーンがありますが、その時着ている着物や
裃(かみしも)は白色であり、死装束そのものなのです。
死装束の中でも仏教徒の方が着るものを「仏衣」といい、
経帷子(きょうかたびら)といわれる白い着物を着用します。
これが通常、葬儀社が用意する「白い着物」なのです。
ちなみに「神葬祭」の場合は法衣といい、白い袴や烏帽子などを
用意します。
フューネでは喪主さまよりお亡くなりの方に着せて差し上げたいものが
あれば、可能なかぎりリクエストに応じています。
しかしながら、亡くなると死後2時間で死後硬直が始まり、体が硬くなって
しまいます。ですから自然の状態で着せることが出来るのは亡くなって2時間
以内が望ましいのです。死後硬直が始まっている場合は
湯灌(ゆかん)というサービスがあり、別途有料となりますが
お亡くなりの方をお風呂に入れ、身を綺麗にし、
死後硬直をお湯で解き、お召し物を着せることが可能です。
これまでに結婚直前の若い女性がお亡くなりになられた時に
ウェディングドレスを着せたこともあります。
リクエストを頂ければフューネでは大抵の場合、応じることは可能かと
思います。
もしもご遺体の状態により着せてあげられなかった場合はご遺体の上に
愛用の服を重ねて納棺をします。
現代では一人暮らしの老人が増え、自殺や事故などの死因でお亡くなりに
なられなかった場合でも残念ながら警察による検死を受けるケース
があります。
ご質問の通り、検死の場合はご遺体は全裸にされます。
いつまでも全裸のままではかわいそうですので私たちは検死の終了とともに
ご遺体を警察より引き受けた際はとりあえず手持ちの仏衣をご遺体に
かぶせます。
本当は着せてあげることが一番なのですが、前述のとおり
死後硬直が既にはじまっており、その場で着せることは容易ではないのです。
どうしても着せてあげたい場合は少し落ち着いてから湯灌サービスを受けて
頂くことをオススメしています。
ところで、一人暮らしの方の自然死から検死を防ぐ唯一の方法は
かかりつけのお医者さまを選任しておくことです。
死亡診断書は医者なら誰でも書ける訳ではなく
主治医しか書くことが出来ないのです。
つまり、それ以外はすべて警察による死因確認、
すなわち検死の対象となります。
最後に下の写真のように葬儀社で取り扱う死装束も
今ではオシャレなものがあります。
もちろん、別途オプション料金が発生しますが、フューネでは
ご要望に応じてご用意することが可能です。
くわしくは下記のサイトをご覧下さい。
http://www.sakura-luna.jp/
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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