病院と葬儀場

日本では病院の近くに葬儀会館の建設計画が立ち上がると必ずと言って

いい程発生するのが「建設の反対運動」です。

葬儀社が「死」を商売にしているという嫌悪感からくる拒否反応や

時には「倫理観」まで問われることがあります。

では病院の近くに葬儀会館は無いのかという訳ではなく、

豊田市浄水町にあるフューネの葬儀会館「そうそうの森」

は豊田市で最も大きい病院のまさに隣とも言うべき近距離にあります。

ここは私たちの葬儀会館が先に立っていましたので、病院が後から

やってきたという形。逆にそのようなケースだったからこそ、何も問題なく

病院と葬儀会館が近接にあって共存できるのです。



お隣の韓国では今では大病院には必ずといっていい程、病院の敷地内に

葬儀会館が併設されています。

とても日本では信じられないことですが、韓国でも「死」はタブー

あり、初めに病院内に葬儀会館を併設した施設を作ったところは

非難が殺到しました。

私もそのニュースに記憶があり、当時すごいことを考えたものだと

思いましたが、それから10年も経たない内に韓国では病院に葬儀会館が

あることが当たり前になってしまったことに強い驚きを感じずには

いられません。



本来、「ケア」の観点から考えると病院の果たすべき責任は最期まで

面倒をみるべきであり、病院が葬儀までお世話することは決して

間違ったことではありません。

誰もが避けては通れない「死」に対してタブー視せず正面から

向きあうことはとっても大事なことなのです。

おそらく、韓国で病院の中に葬儀会館があることに抵抗がなくなったのは

「死」というものに正面から向きあった結果だと思うのです。



しかしながら、世界中を探しても病院の中に葬儀会館があるのは韓国だけ。

まだまだ、世界では葬儀の常識とは言えないようです。

日本では当面、病院の中に葬儀会館が併設された施設ができるのは

遠い未来のようです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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