うずまき線香



上の写真はうずまき線香と言われるものです。

通常の長さの線香ですと、火をつけて30分から40分程で

燃え尽きてしまいますが、この線香は約12時間近く長持ちします。

この渦巻き線香は法事や日常のお参りにはまず使うことのないのですが

お葬式には大変重宝します

昔から、お通夜の夜は朝まで

「ローソクと線香の火を絶やしてはいけない」

という掟があり、お通夜の夜は夜を通じて親族が交代で寝ずの番を

しながらローソクを線香の火を絶やさずに守るのが、通夜の語源であり、

朝まで弔うことが供養であると言われています。

昔からローソクと線香を絶やすことがタブーなのは

亡くなった方の魂が浄土まで行く道中が真っ暗であり、それを明るくする

為のローソクと道しるべとして迷わない為に線香を一本立てて

道案内をしなければいけないという宗教上の理由と昔は故人からの

死臭で獣が集まってきて追い払う為の「火」と死臭の匂いを消すための

「香」という実益の部分の理由があります。




一晩中、線香を焚き続けるなら長ければ長いほど良いのですが、

あまり長いと今度は使いづらいという難点が生まれます。

そこで考えだされた形が「うずまき形」なのです。

この形は蚊とり線香をヒントに考えられたそうです。

うずまき線香は朝まで火を守る方の負担軽減を考えて作られた

アイデア商品なのです。

これなら夜間に頻繁に新しい線香に変える必要が無くなる為、

大変便利な道具です。



最近は「火を絶やさずに」ということにこだわる方が

本当に少なくなっています。

本来の意味を理解している方減っているというのが一番の理由ですが、

私たち葬儀社も無理にお客さまにこの風習をお勧めすることが無くなって

いるのも理由でしょう。

とにかく交代といえど一晩中起きているというのはかなりの重労働です。

翌日のお葬式のことを考えると亡くなった方には申し訳ないのですが、

喪主さまはじめご遺族の皆様には十分な休息を取って頂きたいのが

私どもの本音です。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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