お葬式の参列する時に必需品に数珠があります。

いわゆる仏式と呼ばれている式典の場合はご焼香があり、ご焼香の際には

数珠を左手に持ちお参りすることはお葬式に参列する上での最低限のマナー

だと云えます。


お数珠については今から3年前に「感動葬儀。」ブログを始めた

初期の頃に「お数珠のおはなし」シリーズとして

「煩悩篇・役割篇・使い方篇」の3部作シリーズ

として書かせて頂きました。


ブログ記事はこちら

お数珠のおはなし　煩悩篇
http://fune.boo-log.com/e5379.html

お数珠のおはなし　役割篇
http://fune.boo-log.com/e5408.html

お数珠のおはなし　使い方篇
http://fune.boo-log.com/e5436.html

実はこの「お数珠のおはなし」シリーズは私が書いたブログ記事で

もっとも人気のある記事でありアクセス総数は2000を超えて

おり3年以上経った今でもほとんど毎日誰かが検索して訪問して

頂ける記事なのです。

興味がある方は是非、ご覧下さい。



ところで、フューネの葬儀会館では毎日当たり前のようにお客様から

「数珠を貸してください」

とお願いをされます。また、お連れの方同士で数珠の貸し借りをされている

光景をしばし目にします。

確かにフューネではこのようなお客様へのサービスとして男性用と女性用の

お数珠をご用意していますが、本来お数珠の貸し借りは仏教の教義上でも

マナーとしてもあまり推奨できることではありません。

確かに唐より日本に数珠を伝えた弘法大師さまは

「仏教徒にとって数珠は必需品である」

という教えを残しているように、必需品であることは違いありません。

数珠はもともと念仏の回数を数える道具であり、

仏教徒がお題目や念仏をただひたすら唱えるときには重要ですが、

宗派によっては唱えることを教義にしていない場合、数珠は「荘厳」

つまり「おかざり」とだという考え方もあるのです。



「おかざり」がはたして焼香のときには必需品であるのか？

答えは「必ずしも(絶対)に必要ではない」のです。

つまり、お葬式に参列する時に数珠を忘れた場合は堂々と心を込めて

ご焼香をされれば良いのです。

さらに弘法大師も「仏教徒にとっては」と言っている訳で仏教徒以外の

方にとっては仏式のお葬式でも数珠は持つ必要もないのです。




とはいえ日本人が数珠にこだわるのは

数珠は持っているだけで魔除け厄除けとなりまた福を授かる

と言われているからです。

もちろんこれも信じる信じないは個人の自由。

ただ、「信じるものは救われる」世の中でありたいですね。