易・不易

易(えき)とは古代中国に起こった占いの方法です。

易という字は象形文字でトカゲを表し、トカゲの体の色は

よく変わることから易という文字が意味するのは「変わる」

という意味になったそうです。

逆に変わらないことを「不易(ふえき)」といいます。

「易」「不易」をバランスよく経営に取り入れていくことは

企業の存続に不可欠な要素であり、とても大切なことなのです。

どんな時代が来ても企業には「変えてはいけないこと(不易)」

と時代や流行に合わせ「変わらなければいけないこと

(易)」
を実行しなければ時代の波に飲み込まれてしまいます。



もちろん、易・不易の原則は葬儀でも同様です。

フューネの葬儀会館「サンクリーク」のキャッチコピーは

「大切なのは変わっていくこと、

変わらずにいること」
です。




このキャッチコピーを考えた6年前は「易・不易」という表現を知りません

でしたが考え方は当時から持っていたのです。

当時は快適な葬儀会館でお葬式をするということがようやく定着してきた

時代でしたが、同時に寺院や自宅でお葬式をして来た良き文化が

消滅しかけた時でした。

そこで、サンクリークは当時斬新なサービスであったバーカウンターでの

ドリンクサービス・キャンドルを使った光の演出やプロの演奏者による

生演奏を取り入れ時代の最先端のサービスと昔から伝わる葬列に使った

ちょうちんや鐘など脈々と伝わる葬送文化を取り入れたサービスを行なう

ことを主眼とした意味のキャッチフレーズを考えました。



お葬式でも変えていい部分と変えてはいけない部分があります。

例えば、お葬式に飾る祭壇も従来の白木祭壇をお客様のニーズに

合わせて花だけで飾った花祭壇に変更しても良いのですが、絶対に

省略してはいけないのは各宗派のご本尊や仏具です。





お葬式の中身について「易・不易」の議論をするのは健全なのですが、

最近では「お葬式の存在自体」そのものを「易・不易」と議論をすることが

あります。

根底にはお葬式自体を「不要」とする考え方があり、お亡くなりになられた

病院から直接火葬場に行きお葬式をしない「直葬」を希望する方も

増えています。

しかしながら、どんなに時代が変わろうともどんなにお葬式の形式が

変わろうとも死を弔う心だけは「不易」でなければなりません。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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