参列は通夜

「通夜とお葬式どちらが会葬者が多いですか?」

とよくお客様よりご質問を頂きます。

ひと昔なら間違いなくお葬式でしたが、最近のお葬式では明らかに

お通夜のほうが会葬者は多くなっています

もちろん、ご喪家の事情により通夜・葬儀の会葬者数の比率は

それぞれですが、通夜よりお葬式のほうが会葬者数が多いというご喪家は

今やほとんどありません。



本来であれば通夜とは近親・有縁の者が集まって故人を偲び文字通り、

夜通しろうそくと線香の番をすることですが、今や本来の意味すら

理解しておられるお客様のほうが少数派になってしまいました。

これはお葬式を葬儀会館で行なうことが当たり前になってしまってから

次第に無くなっていった風習ではないでしょうか。

さらに、葬儀会館では弔問に行くなら

「昼間より夜のほうが都合が良い」

という会葬者側の都合を優先することが可能になったことが会葬者数の

逆転現象を招いたと原因です。

なぜ、葬儀会館では会葬者の都合が叶うかといえば、やはり、葬儀会館

そのものが会葬者の利便性を考えて作られているからです。

自宅で通夜を行なう場合、室内は近親者だけで満杯になって

しまいますし、一般の会葬者の駐車場すら確保することができないことの

ほうが一般的です。

ところが、葬儀会館では会葬者用の座席も駐車場もあります。

さらに、通夜の時間に間に合わなくても葬儀社の社員がそれなりに対応して

しまうという環境すら整っているのです。




通夜のほうが会葬者が多くなったのは一般会葬者が気兼ねなく通夜に

参列することが可能になり、本来はプラベートの空間であり・時間であった

通夜に弔問することに何も疑問を感じなくなり、違和感の

なくなった方が次第に増え気が付いたら通夜の会葬者が葬儀の会葬者を

上回っていたということなのです。




会葬者の逆転現象はフューネの葬儀会館でもまるで通夜が本番

ような感じになります。

今や近所の方のお葬式や友人のお葬式に有給休暇を取得してまで

弔問に行かれる方は少なくなり、また有給休暇自体が取得しにくい状況では

ないでしょうか。

「参列は通夜」

という一般会葬者の流れは今後もますます加速していくことでしょう。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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