集団土葬

連日の地震関連のニュースにハラハラドキドキの毎日です。

今回の地震の被害の大きさは何もかも「想定外」であり、

大災害の前での人間の無力さにあらためて気付かされます。

福島原発の問題もすべては「想定外」の地震の大きさに

対応できなかった人間の敗北です。




1万人は間違いなく超えるであろうといわれている地震による多くの死者は

いくら大地震の被害者といえどもこれも「想定外」です。

この「想定外」の死者の前にまさしく「想定外」の遺体処理

の方法が発表されました。
 
厚生労働省は今回の地震の対応としてやむえず

火葬許可証のない埋葬・火葬容認しました

被災地では役所も機能していないどころか、役所の建物すら、跡形も無く

なっている自治体もありますし、膨大なご遺体の前に身元確認すら困難な

ご遺体も数え切れないくらい多数存在するでしょう。

さらに、ご遺体を保存して置く施設もドライアイスも入手困難の被災地も

多数存在するはずです。

火葬場も地震の影響で稼働が出来ないところが多いのではないでしょうか。

幸い建物はさほど影響がなくても、ガスの供給が止まっていれば火葬する

ことはできないのが現実です。

今回そのような状況でまさに苦渋の決断ともいうべきご遺体の処理の方法に

「集団土葬」という方法が検討されているそうです。
 
今の日本では火葬率ほぼ100%の現状の中で土葬

いうことでも「想定外」なのに身元もわからないまま集団で土葬をされる

運命にある地震の被害者たちの人間としての尊厳が維持できない

のはなんとも言葉にならないくらい悲しい出来事です。

まるで鳥インフルエンザで殺処分された鳥たちと同じような弔いの方法を

選ばないといけないということに日本が非常事態であるということ

の表れです。

集団土葬という葬法が採用されるのはおそらく戦中・戦後の混乱期以来では

ないでしょうか。

昨日の新聞には身内の死の前に

「死化粧もしてあげられない」

という記事が掲載されていました。

被災地ではしてあげたい弔いのほとんどが出来ないはずです。

私たちは今回の地震の犠牲者に対し行なわなければならない使命は

一刻でも早く復興し、今回十分な供養が出来なかった御魂(みたま)に対し

しっかりした供養をしなければなりません。




普段フューネがあたりまえのように行っている「感動葬儀。」

平和であることが大前提であり、今回の地震の被害者のように

お葬式をしたくても出来ない方たちがいるということを

今回の地震で私たちは気付かなければなりません。

非常時には遺体処理しかできないの現実ですから。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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