東日本大震災の死者・行方不明者が２万人を超え、まだまだ

一体どこまで犠牲者が拡大するのかわかりません。

日本の年間の死亡者は2009年現在、114万4千人であり今年は

年間死亡者数が単純に地震の被害者が加えられて戦後最高の

死亡者数になるのは間違いないでしょう。

統計では今年亡くなった方の100人に1人は地震の犠牲者

ということになると思います。

それほどの甚大な被害であることは誰の目にも明らかなことです。



さて、今回地震で亡くなった方のご遺体の処理が土葬になるかもと

いうことを2011年3月16日付ブログ記事「集団土葬」で

述べさせて頂きました。

記事はコチラ→http://fune.boo-log.com/e128316.html

3月20日付スポニチの新聞記事からの情報によると、火葬場の処理能力に

限界があり、ガソリンも不足してさらには火葬場までご遺体も

思うように運べないようです。

南三陸町苦慮　土葬応じる遺族なし　火葬場復旧せず　ガソリン不足　
　
津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町が、犠牲者の埋葬をめぐり苦慮している。町は「火葬だと１日８遺体が限度だ」として土葬埋葬地を整備しているが、２０日までに応じた遺族はいない。

　佐藤仁町長によると、火葬で家族を弔いたいと願う町民が多いためで、佐藤町長は「これは気持ちの問題。時間はかかるが待つしかない」と話した。

　町はすでに町内の山林２カ所計約３０００平方メートルを伐採し、３３０人を埋葬できる土地を整備した。状況に応じて、規模を広げられるという。町内では２０日時点で２７５人の遺体を収容。住民１万８０００人のうち約半数の行方が分かっていない。

　町の火葬場が復旧しておらず、遺体を搬送できる人に限り、隣の登米市で火葬を受け付けているが、ガソリン不足で、遺体の引き渡しも進んでいないのが現状。

　このため、町は身元を確認した犠牲者の遺族に、希望があれば２年後をめどに、あらためて火葬することなどを説明している。

　役場職員の多くも行方不明で遺族対応が追いつかないため、県も「やむを得ない」と土葬を容認した。

　災害対策本部の男性は「被災で傷ついた町民に望まないことを強いるのならつらい。ただ、早く弔いたいと言う遺族もいる。対応を見守りたい」と話す。

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新聞記事には折角、緊急の対応として土葬をできる準備を行政が行なっても

それに応じる遺族がいないというジレンマを記事として掲載されています。

土葬はやむなしという情勢ですが、「火葬でなければ嫌」と

いうのが遺族の本音でしょう。

今、東京近郊の葬儀社では東北地方の被災地から、霊柩車でご遺体を

関東圏に搬送して火葬をして欲しいという依頼が頻繁にあるそうです。

しかしながら、ご依頼を受けた葬儀社もガソリン不足の為、

この依頼をお受けすることができず、役に立てずにいるというのが

現状であると知り合いの関東圏の葬儀社の社長さんにお伺いしました。

今回の地震で最愛の身内を亡くした遺族にとってせめて最期くらいは

「火葬をして骨を拾いたい」

という当然といえば当然の欲求さえも叶わない今回の惨状は

本当に無念でなりません。





岩手県では火葬場が27箇所あるそうですが、今回の地震で3分の1が

稼動できず、また稼動できても燃料不足で処理能力が大幅に低下して

います。

「火葬でなければ」という遺族の声を受け入れるとすれば、

国策で日本にあるすべての火葬場が受け入れをしなければ、

この問題は解決できないとても辛い問題です。

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