明るいことは良いことか。

東日本大震災の影響で東京電力管内を中心に節電の動きが活発です。

さらに浜岡原発の停止に伴い、東海地方もまさかの電力不足の夏に

なりそうです。

フューネにおいても企業として協力できる節電は考え実行して

いかなければなりません。

計画停電をなんとか回避する為には国民のひとりひとりが節電する

ことが肝要であり、夏場の暑い時期もなんとか乗り切らなければなりません。




地震後の日本はすっかり暗くなったといわれています。街中の企業の

広告の看板や街灯までも不必要なのものは節電の為、

消されており今までの明るさはありません。

街が暗くなって初めてこれまでの電気のありがたさを再確認できる

とともに今まで不必要に明るかったのではないかという

議論さえ始まっています。

思えば街灯も十分になく懐中電灯がなければ夜道を歩けないのが

当たり前であった時代は遠い昔のことですが、節電をして街が

暗くなったといってもその頃の暗さには戻りません。

いくら暗くなったといっても日常生活には何も支障をきたさない

暗さでしかないのです。



ところで、フューネの葬儀会館では通夜・葬儀の際、ホールの照明を

落として儀礼式を行なっています。

理由は決して節電の為ではありません。

式典の開始前は照明は目一杯点灯していますが、式典が始まる直前に

暗くなると、厳粛な緊張感がそこに生まれるのです。

ワイワイガヤガヤのロビーの弔問客のおしゃべりも一瞬で静かになると

いう効果はバツグンです。


本来、通夜は自宅でロウソクの灯りのみで行なわれていました。

2010年10月12日付ブログ記事「ゆらぎ」で書きましたように

人工的な明かりを落とした空間でほのかに明るいくらいの明るさのほうが

「ゆらぎ」の効果でお客様の悲しみを癒してくれるのです。

お葬式の会場が煌々と明るい光で照らされているよりもほの暗い明るさの

方が良いと私は考えています。


明るいことは良いことだと思うのは高度成長期時代なら良いことかも

しれませんが、震災前の日本では明るすぎて大切な何かを見失っていた

のかもしれません。















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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