霊柩車行列

「霊柩車を見ると縁起が良い」

という迷信がありますが、迷信だけに何も根拠はありません。

ただ最悪に縁起の悪いものを見れば、その後「運は上昇する」

いう見方があり特にギャンブルに行く時に見ると勝てる

というジンクスがあるようです。

毎日霊柩車を見ている私にとってこの迷信はまったく当てにならないことは

たまにやるギャンブルが証明しています。





さて、霊柩車ですが一日に3回も4回も見てしまうことは果たして

本当に縁起が悪いことなのでしょうか?

おそらく、大都市の火葬場付近に住んでいる方にとっては霊柩車を

見かけることはもはや日常の風景であり、特段何も感じることは

ほとんどの方ではないかと思います。

日本で一番忙しいと言われている名古屋市の八事火葬場では多い日には

一日100体近くの火葬が執り行われます。

つまり、それを運ぶ霊柩車も100台近い台数が火葬場に向かうのです。

午前11時~午後1時までのピーク時には八事の交差点あたりでは

次々と霊柩車が通過します。

それも地下鉄のダイヤなみの頻度です。

時には霊柩車や霊柩車を追い越すなんて風景も見られてしまうほどの

過密ぶりには驚かされます。




大変残念なことなのですが、霊柩車が列を組んで火葬場までいくことが

あります。そのような時とは事故や火事・地震などで家族の誰かが

同時に命を落としてしまった時に起こります。

個々ではなく「合同葬」という形式をとるお葬式では悲しみも2倍・3倍です。

私がこれまでに体験した最大の行列は4台でした。

火事で一家4人が同時に亡くなってしまったという悲惨な現実でした。

誰もが辛いお葬式であったということは言うまでもありません。




もしも街で列を組んでいる霊柩車を見かけた時はほとんどの場合、

1家族を襲った不慮の事故です。

残されたご家族様の心中を思うと「縁起が悪い」なんて

決して思わないで頂きたいものです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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