好物

子供の頃、トマトが嫌いで嫌いで給食にトマトが献立に並ぶのが分っている

日は学校に行くのも憂鬱であった私がいつの間にか食べられるようになり、

「おいしい」と思うくらいになってしまいました。

子供の頃の味覚が大人になって変わり、嫌いであったものが好きになり、

またその反対に好きであったものが嫌いになることは誰しも経験のあること

ではないでしょうか。



どうして同じ人間なのに食べ物が好きとか嫌いとかという差が出てしまうの

でしょうか。しかし、この個人差が個性であり、時として食べ物がその人自身を

表す代名詞になっていることに面白さを感じます。



フューネのお葬式ではお亡くなりになられた方が生前お好きであった好物

必ずお伺いします。なぜならば、お好きであった食べ物でご参列の皆様に

故人の人柄を偲んでほしいから。

そして、お供えをすることが供養になると信じています。

例えば亡くなったおばあさんがお好きであったおせんべいをお供えして

あれば、亡くなったおばあさんが「いつも食べていたなぁ」という

記憶を近親・有縁の皆様は思い出して頂けるのです。

そして、お亡くなりになられた方の笑顔も同時に思い出すことができるのです。

人は好きな食べ物を食べている時に怒っている人はいません。

うれしそうな顔をしているのが普通です。


好きな食べ物といってもまさに千差万別です。

お客様にお伺いすると時には、吉野家の牛丼とか、ブロンコビリーのステーキ

といったようなお店までご指定される場合も。

そんなときでもフューネはご用意します。

通常のテイクアウト出来ないお店でも交渉してご用意します。

この場合理由を言わずに注文しても決して応対はしてくれません。

私たちが葬儀社であるということや、お亡くなりの方が生前大変、

ここの料理が大好物であったことをお話すれば、大抵の場合

持ち出し不可の牛丼のどんぶりやステーキー皿を貸してくれます。

もっとも、店長マネージャークラスの判断が必要になりますが。

お店にとっても大好物としてご指名頂くことはとてもうれしいものです。

時には対応された店員さんが涙ぐまれて、「是非、ご霊前に」と

言ってスペシャルな対応をして頂けることもしばしばです。



お亡くなりになられた方がお好きであったものを参列される皆様で頂くことも

フューネが提案する「感動葬儀。」の別れのカタチなのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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