DNA鑑定

DNA鑑定が必要なご遺体があります。

大抵の場合は身元不明の場合です。事件・事故・災害で

お亡くなりになり、ご遺体の損傷が激しい時にはご遺族さまの視認では

確認できず、DNA鑑定を行って身元を判明するのです。




ところがそれ以外の場合でもDNA鑑定が必要な場合もあるのです。

主に生活保護を受けられていて、おひとりさまで暮らしている人々は

仮に自宅で孤独死で亡くなっていても、身元を判別してくれる親族も

いない場合などです。

お身内がどこかにいたとしても、亡くなる前に何年も会っていないという

ことならば、状態の良いご遺体でも判別を間違えてしまう可能性も

あるのですから。



DNA鑑定といえば、無実の菅谷さんが冤罪とされた足利事件は

DNA鑑定そのものがまだまだ始まったばかりの頃であり、今の鑑定結果とは

比べ物にならないくらいのレベルであったのですが、鑑定結果を鵜呑みにして

行った捜査が歴史に残る冤罪事件として多くの方の記憶に残っています。

鑑定結果を鵜呑みにした悲劇であったことは間違いないのですが、

現在の鑑定技術の進歩を考えれば、ほぼ信用して良い結果が

待っているはずです。




東日本大震災でお亡くなりになられた方の多くの身元判明もDNA鑑定が

大きな役割を果たしました。

やはり、科学の力を使わなければ永遠に身内であるということを立証できずに

離ればなれになってしまったわけですから、DNA鑑定は必要です。

しかしながら、DNA鑑定が終わってもなお、引き取り手のない遺骨もまだ

多数あるのです。

特に海に流がされ、沖合で発見されたご遺体はDNA鑑定以外に身元を推定

する物証もなく、どこから流されてきたのかもわかりません。

一刻も早く、身元が判明することを心より望んでいます。




DNAが特定できても、身元がわからないこともあるという現実も科学の力だけ

ではなんともならない身元特定作業の現実がそこにはあります。

お葬式の現場で起こる数々の事例を見ていると、問題はご遺族の皆様の

「早く見つけたい」と願う強い気持ちと亡くなられた方が

「早く帰りたい」という強い意志が「発見」という幸運

に繋がるのではないかと思ってしまいます。

理屈では説明できない。結局「心」と「心」が結びつけると思うのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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