初七日の後の忘れもの

最近では通夜・葬儀・初七日とすべて葬儀会館で行うお客様がほとんどです。

葬儀会館が出来た頃は、フューネの本拠である豊田市の地域性も

あったのでしょうが、葬儀は葬儀会館で行っても通夜と初七日は自宅で行う

というお客様の方が多数派だった時代もあったのです。

つまり、葬儀に関連する行事すべてを葬儀会館で行うことに何も違和感も

なく、当たり前の時代なのです。




葬儀に関連する行事すべてが終わり、ご遺族さまが葬儀会館から

ご自宅にお帰りになられるときにかなりの確率でお忘れになりそうになる

大切なものがあります。

それは「ご遺骨」

ほんの数時間前まではあんなに悲しんでいたのに、それともまだ

大切な方が骨になったという実感が湧かないのかわかりませんが、

忘れて帰ろうとします。

実際はあまりにも忘れそうになられるお客様があまりにも多いので

私たち葬儀社の社員が特に注意していますので、ご遺骨を忘れて

帰るという失態までにはなることはありませんが私たちが、

「一番大事なものをお忘れですよ」

とお声をかけると初めて気づくというお客様ばかりなのです。

そのような時は照れ隠しなのか、ほとんどの場合「笑い」がおこります。

最後まで残られた御親戚の方もご遺族さまも「笑い」につられてしまう。

この笑いは私はとても好きで、ほんの数時間前までは絶対に起こらない

リラックスされた笑いなのです。

このような方々はお葬式で悲しみを断ち切ることが出来た証拠であり、

明日からの日常の生活においても立ち直りが早い人々です。

しなしながら、中にはご遺骨を忘れてしまったことに罪悪感を抱きさらに

落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。

「おとうさんゴメンネ・・・・」

このような方の悲しみからの立ち直りはとても時間がかかります。

お葬式には残されたご遺族の皆様の悲しみを「断ち切る」為に行うと

いう側面もあります。

私たちはお客様の「忘れもの」の反応でさえもお客様の心が解ってしまう

くらいお客様の近くにいるのです。
















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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