つらいときや悲しいとき、悔しいとき、また逆にうれしいときや感動したときに、

自然に流れるのは

感情の揺れ動きによって涙腺が緩み、涙が流れることは多くのみなさんが

知っている涙のメカニズムです。

喜怒哀楽で流れる涙を「感情の涙」といいますが、お葬式ではまさに

この感情の涙こそ、名脇役であるはずです。

北朝鮮では金正日総書記の死去に関して、涙と見せない国民は処罰の

対象になるという涙の強制がありましたが、人の感情はそうやすやすと

他人がコントロール出来ないものです。

ニュースを見る限り本当の涙か嘘の涙かわかりませんが、国籍を問わず、

誰でも特にお葬式の時には「悲しい」という感情の表現が涙に表れてきます。



ところで、私たち葬儀社の社員は儀礼式の運営側であり、

原則、泣くという行為は我慢しなければいけません。

もしも葬儀の司会者が泣いてしまったら、発声にも影響してしまいます。

プロの仕事というのはそうした我慢の上に成り立っています。

そうは言っても「貰い泣き」はどうしてもしてしまうものです。

特に、自分と同世代の方の死や自分と境遇が似ている方の死は

自分とかぶってしまい「悲しい」という感情が自分の中で大きくなるのです。

それでもプロの葬祭ディレクターは泣いてはいけないと私は思います。

泣くことは訓練によりある程度コントロールできるからです。

しかし涙だけは生理現象であり、なんともならないものです。




総理大臣をはじめ国家のリーダーが公の場所で泣くことは許されません。

どうしても「弱さ」が強調されてしまうからです。

「泣いている暇があったらやるべきことがあるはずだ」

というのがリーダーに託す国民の意見です。

一生懸命、目を真っ赤に腫らして、泣くをこらえて、奮闘している姿に

私たちは感動を頂きます。

フューネの葬祭ディレクターもお客様にそのように思ってもらえるように

なりたいものです。

目を真っ赤に腫らして泣くのを堪えている姿がお客様の心に一番近づける

真の姿だと私は思うのです。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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