遺体の尊厳

遺体の取り扱い業務は葬儀社として避けては通れない業務です。

葬儀社を志望する方々がこれまでに、

「ご遺体を触ることがありますよ」

という事柄でどれだけ多くの方が志望を取り下げたかということを

事実だけでも、普通の人々にとってご遺体を触るということは

特殊な仕事と見なされていることは否めません。

しかしながら、私を含めて多くの葬祭業に従事する人々にとって

特殊でもなんでもない普通の事柄です。




「ご遺体」という物を物質的に見てしまうと確かに腐敗物・

雑菌の塊
という観点からいえば、

決して衛生的な物ではありません。

ですが、ご遺体が物として見える内は葬儀という仕事が楽しくありませんし、

何よりも亡くなられた方に対して大変失礼なことです。

ご遺体が物として見える内は葬儀社の社員として不適格なのです。

「遺体の尊厳」を保つことは葬儀社として重要な役目です。



「遺体は、人に声を掛けられるだけで

人間として尊厳を受けられる」


というポリシーはフューネのご遺体の取り扱いで最も大切にしている

事柄です。

ご遺族の皆様にとって通夜・葬儀の会場で横たわっているご遺体は

「生きている」訳で人間そのものです。

そして、事あるごとにご遺体とお話をされています。

「お父さん、ご飯だよ。」

といってご遺体の前で当たり前のように食事を共にしている光景は

フューネの葬儀会館では日常です。

しかし良く考えてください。

ご遺体の前で普通に食事が出来ている方々が自分の身内以外のご遺体の

前で食事が出来るかといえば、まず無理な話です。

つまり、ご遺族の方にとってご遺体ではなく生きている一人の人間なのです。

ですから、葬儀のプロはお客様の目線に立つならば、絶対にご遺体を

「ご遺体として見てはならない」のです。



ご遺体が生きてる人間ならば、誕生日のケーキくらい用意できる

という「気づき」がフューネの「感動葬儀。」を創り出しているのです。




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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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