葬儀の司会

葬儀社の数ある仕事の中で花形といえる仕事はなんと言っても

「司会(典礼)」でしょう。

厳粛なお葬式を創りだすのも、弔問客の涙を誘うのも、

司会者の技量によるところが大きいのです。



司会の醍醐味はどんなに社会的に地位の高い方でも

自分の掛けた号令で、起立も礼も合掌も思いのままです。

葬儀の司会をやり始めた初心者の司会者がこの醍醐味が解ってくると

緊張から解け、面白くなる瞬間です。

もっとも、この醍醐味にどっぷりはまると不要な号令が多くなり、

先輩社員から大目玉を貰うことになってしまうのですが。




さて、葬儀の司会のする上では単に台本やシナリオを

美しい発声すればできるというものではありません。

確かに美しい声であれば良いのですが、それ以上に大事なのは

式典を組み立てる能力があるかどうかということです。

弔辞はあるのかないのか。会葬者は多いのか。

そんな初歩的な確認事項を大切にして式典の時間を組み立てていくのです。

その為に、絶対に必要なことはお経を覚えること。

各宗旨宗派のお経を完璧に覚える必要はありませんが、お経の始めと

終わり、できれば途中の流れくらいは最低限覚える必要があるのです。




フューネではさらにナレーションの技量も司会者に要求します。

文章を正確に心を込めて読み上げることだけでなく、読み上げる文章を

自分自身で制作しなければなりません。

レベルの高い文章力も要求されるのです。



司会者になる為に様々な勉強して、社内の試験に受かって

選ばれた社員だけができる葬儀の司会というお仕事は

やはり、葬儀のお仕事の中で花形なのです。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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