火葬待ち

お亡くなりになってから火葬する間での間、ご遺体を安置する

施設の利用が年々増えて来ています。

ここで言うご遺体を安置する施設とは葬儀会館の式場

という意味ではなく、いわゆる「霊安室」と呼ばれている施設です。




東京の火葬場では火葬が出来る炉の数より、ご遺体をお預かりする

保冷庫(冷蔵庫)の数が2倍~3倍ある火葬設備を持った火葬場が

一般的ですが、保冷庫は常時満杯で状態で、「火葬待ち」のご遺体が

列をなしているのが現実です。

年末年始の繁忙期には「1週間待ち」ということも起こる大都会の

火葬場事情です。



フューネの本拠のある豊田市でも、年々「火葬待ち」のお客様が

増えています。繁忙期では2日・3日お客様にお待ち頂かなければ

火葬場の予約が取れないことがありますが、

幸いまだまだ処理能力の限界までは到達してはいません。

「火葬待ち」のお客様が増えているのは他の理由なのです。

身元不明のご遺体や一人暮らしの方が亡くなり、全く身内がいない

場合の親族の捜索に時間が掛かる場合などです。

また、火事や事故、孤独死による腐敗で顔の判別が出来ず

親族の身元確認が出来ない場合はDNA鑑定を用いますが、

鑑定には1週間位の時間を要します。

その間は何もできず「保冷庫」で安置する他ないのです。



フューネでは10年前に本社内に保冷庫を装備したご遺体安置施設

を開設しましたが、開設後数年間は利用されるお客様が

年間1~2件でした。現在では1週間に1~2件まで利用が増え、

「火葬待ち」のお客様からご利用を頂いています。

豊田市の火葬場にも同様の保冷庫があるのですが、

こちらも一昔前よりも利用は多いのが実情です。

中には1か月以上、保冷庫に安置されているご遺体もあります。

身元不明のご遺体は勝手には火葬できないのが日本の法律ですから。

市役所・消防・警察の行政機関が必死になって

今日も誰かを探しているのです。









最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP