東京都内の１世帯当たりの人数が１・９９人となり、統計が残る

昭和３２年以降で初めて２人を下回ったそうです。

圧倒的に一人暮らしの多い東京という大都会の今を象徴している

数字です。


24時間営業のコンビニは街の至るところに溢れ、おひとりさまでも

入り易い比較的低料金の飲食店が多いですから、仮に自炊を一切

しなくても楽に一人暮らしが出来てしまう環境もまた、一人暮らしを

推進する要因になっていることも事実です。



私も修行時代に3年間一人暮らしをしていました。

もちろん、一人の孤独も味わうこともありましたが、それ以上に

一人の気楽さを享受していた3年間でした。

しかしながら、いくら一人暮らしの良いところがあるとはいえ、

もちろん一人暮らしゆえの悪いところもあるのです。

「おひとりさま」

が増えた結果の孤独死の増加は最早避けては通れない

切実な社会問題です。

先日、元タレントの山口美江さんが孤独死でお亡くなりになりました。

50代の孤独死は老齢世代だけでない孤独死の怖さを

浮き彫りにした事例です。

山口美江さんは生前に出演した「孤独死」をテーマとした

テレビ番組の中で「孤独死は一人暮らしの私が怖い」

というコメントを残しており、孤独死の危険性を十分に認識した上での

孤独死となってしまいました。

なんとも悲しい亡くなり方です。




山口さんの例に限らず、至るところで起きている孤独死を防ぐためには

行政や地域の対策は最も重要ですが、バラバラに住んでいる家族が

今一度、日々連絡を取り合える活動を啓蒙していかなければなりません。

孤独死は人と人が支え合って生きている人間の死に方としては

絶対に間違っているのです。