いくらでお葬式はできますか?

お客様のお葬式に関する質問の中でやはり多いのは金額に

関することです。

「いくらでお葬式はできますか?」

このように単刀直入に聞いてこられるお客様が多いのです。

しかしながら、この質問にお答えすることはできません。

なぜならば、余りにもお客様に対する情報量が少なすぎて

答えようがないのです。




まず、お葬式の形態はどのように考えているのかによって全く値段は

変わってきます。

親族・会社関係・隣近所の人々を招いて行う標準的なお葬式

社葬・お別れ会などの大規模なお葬式

家族葬・直葬などの小規模なお葬式

大きく分けても3種類に分けられます。

例えば、一慨に「家族葬」でと言ってもその中でさらに

細かい形態があります。

大規模なお葬式(本葬)を控え、家族や関係者のみで行う場合や

会社関係は会葬辞退をお願いするが、隣近所と親族は参加して行うケースや

親戚すら会葬辞退をして本当に家族だけで行うケースなど

本当に多種多様なのです。




「いくらでお葬式はできますか?」という質問はあえて例えて言うならば、

「いくらで車は買えますか?」

と質問していることと同じなのです。

ベンツやBMW・レクサスなどの高級車から、プリウスやカローラ

トラックなのの商用車や軽自動車まで本当に多種多様の商品ラインアップの

なかで、せめてお客様が車種を指定くれなければ、お答えができないのと

同じなのです。



では、なぜ、車を買う時などにはこのような質問はないのですが、

お葬式に限っては今でも多いのか?

それは、ほんの数年前まではお客様が商品を自由に選べる環境になかった

からなのです。

人が亡くなるとその地域のほとんどの場合住んでいる地域のしきたりや

風習を取り入れ行っていたお葬式では地域のいわゆる長老と言われる方が

お葬式を取り仕切り、喪主や施主は取り仕切りの方が示したいわゆる

この地域の葬儀金額の相場を支払えば良かったのです。

ですから、このような時代では私たち葬儀社も○○地区で○○寺さんの

檀家だからこの位という暗黙の基準があった為、いくらでできるのか

という質問にはある程度的確にお答えすることができました。

つまり、隣の家もその隣も家もほとんどお葬式の費用は同じ

いうことがあたりまえでした。喪主が家族だけでお葬式を行いたいと

思っても、地域の慣習やしきたりが優先された時代はそれが

許されませんでした。



今はお葬式もお客様が自由に選べる時代です。

だからこそ、車を購入する時にのようにしっかり下調べして

自分の乗りたい車の車種を選択するように、お葬式の商品を選択して

頂かなければ葬儀社はお客様にあったお葬式の商品をオススメできません。

確かにメニューが一種類の頃は何も考えずにオーダーができ、

楽であったかもしれませんが、お客様には車を買う時のように

選べる楽しさをお葬式という商品でも感じて頂きたいのです。









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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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