格安の功罪

群馬県の関越自動車道で46人が死傷した高速ツアーバス事故は

なんとも悲しい結末でした。

きっとあと一つの何かが足りていたらあんな大惨事にはならなかった

であろうと思うのですが、結果も見て「タラ・レバ」のお話をしても

命の失った方が戻ってくる訳ではありません。

近年、「格安」を売りに成長しているツアーバスは気軽に旅行が

楽しめるようになった一方で今回の事故のようなことが起きれば、

「格安」は必ずしも「良い」ことばかりではないような印象を与えます。

結果的に激化する事業者間の競争のなかで安さを求めて一番大事な

「安全」をないがしろしてしまったことは関係者一同が反省しなければ

ならないでしょう。

しかしながら、何でも「安い」だけが良いと言った風潮に対して

消費者に警鐘を鳴らしているに過ぎないのです。




先日、日本の空にも格安航空が就航しました。

これまでの大手航空会社の運賃を比べて驚くほど安い運賃を

売り物にしていますが、欠航時の代替輸送の保証が無かったり、

これまで、当たり前の航空会社のサービスが別途有料で行われて

いる点を考えるとやはり、「格安」には理由があることを学ばせてもらうことが

できるのです。もちろん、商品の長所・短所を充分に理解して購入すれば

本当に魅力的な選択になるのですが、理解していなければ不満しか

残りません。




さて、お葬式という商品も主にインターネットを通じて「格安」で

販売されている時代です。

現在、フューネが販売するお葬式という商品の

最低価格は148,000円です。

お金に余裕の無いお客様にとってこの商品は大変に魅力であり、

多くのお客様から支持選択をされています。

しかしながら最低価格というだけあって本当に削るものを削りきった商品で

あるのです。

お葬式から削るだけ削って残ったもの、即ちどうしても削れないものは

ご遺体を処理する費用だけになってしまいます。

当然、大切な方をお送りするお葬式という観点から考えてみますと、

ほとんどお客様は148,000円の商品では不満しか残りません。

結果的に148,000円のプランにオプションで追加するか、もう少し

上のランクの商品を選んで貰うことになるのです。




「とにかく安いものを」

とおっしゃられるお客様は本当に多数いらっしゃいます。

フューネにおいてもそのようなお客様に出来るだけご要望にお応えする

為にお値打ちなお葬式プランをいくつかご用意してあります。

しかし、「格安」を選択する以上、消費者はこれまで以上の商品知識が

必要です。

世間に存在するいわゆる「格安」という商品は何か「格安」の訳が

あるのですから。

消費者は「格安」の訳を探り、正しい商品選択をしなければなりません。






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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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