喪主なのに働かなければならない人々

タレントみのもんたさんの妻で御法川靖子(みのりかわ・やすこ)さんが

がんのため66歳でお亡りになられました。

みのさんはTBS「みのもんたのサタデーずばッと」に出演後に

喪主を務めたことがニュースで報じられていました。

スポーツ選手やタレントさんという職業は代役が効かない職業であり、

最愛の人のお葬式でさえも仕事優先で行うのはあたりまえというか必然な

ことであるのです。



フューネのお客様の中でも、「仕事優先」でお葬式を実行しなければ

ならない人々というのは数多く存在します。

まずは私たち葬儀社の社員もその一人なのです。

担当しているお客様のお葬式が終わるまでは自分自身が喪主をする

お葬式を行いませんし、時として担当するお葬式と同時進行で行うこと

だってあるのです。

その点でいえばお寺さまはじめ各宗教家の皆様も同じであり、

お檀家の方のお葬式がある為に、自分の親のお葬式を一週間も遅らせて

行うケースは結構ザラにあるのです。





サラリーマンと言えども、会社から忌引休暇を貰っていても責任ある立場の

方々の携帯電話は通夜、葬儀の時間になっても鳴りっぱなしという方も・・・・

また、お医者さんなどは葬儀の時間ギリギリまで診療をして、

診療のない昼休みに合わせてお葬式をされる先生方も

数多くいらっしゃいます。




喪主が仕事を放棄してお葬式に望めないケースは葬儀社の担当者も

本当に大変です。時には喪主様の職場まで出向いてお葬式の進行の

打ち合わせを行うこともありますし、そもそも打ち合わせさえも代わりに

ご親族の代表の方と行わなければならないことさえあります。

当然、そのような条件のなかで喪主様が満足の行くお葬式を演出するのは

至難の業なのです。




働くということは

他人「傍(はた)」を楽「(らく)」にすること。

職務上の事情は確かにありますが、せめて自分自身が喪主を務めなければ

ならないような近親の方のお葬式の時くらい、仕事から解放させてあげたいと

思う、現代の葬送事情なのです。



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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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