- お葬式の知識
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女性セブン2012年11月15日号に掲載された記事を紹介します。
タイトルは
葬儀の地味化進む 「直葬」19%で「家族葬」57%、「大型葬」3%
“悔いのない葬儀”ってなんだろう?――「悔いのない葬儀とは、故人のことを思い、心を尽くして見送ること。“いいお別れ”は、家族にとって、故人亡き後の生きる支えにもなると思うんです。でも、そういった葬儀をするには、亡くなってから葬儀を行うまでの時間があまりにも短い……」と話すのは、元葬儀社の社員で、『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』(文藝春秋刊)の著者・奥山晶子さんだ。
突然訪れる不幸。しかし喪主には悲しみに浸っている時間はない。葬儀社はいろいろなことを「早く決めろ」と急かすし、不備があれば口うるさい親族からダメ出しも出る。
「せめて、故人がどんな葬儀を望んでいたのかだけでも生前に聞いておけるといいですよね。家族だけで見送ってほしいのか、友人をたくさん呼んでほしいのか、祭壇を好きな花で飾りたいのか。親が病気になってからでは聞きにくいと思いますので、元気なうちにそれとなく聞いておきたいものです」(奥山さん)
葬儀の現場でもここ数年、変化があるという。日比谷花壇の葬儀プロデューサー・金澤和央さんは、次のように話す。
「ここ1年ほどの当社の傾向を見ますと、葬儀を行わず家族だけが火葬場でお別れをする『直葬』の割合が19%、家族、親戚、身近な友人のみで葬儀をする『家族葬』は57%。ひと昔前まで一般的だった50名を超える一般葬(21%)や200名を超える大型葬(3%)を大きく上回っています」
奥山さんは、こうした傾向について、「特に都市部で人同士のつながりが希薄になったことに加え、故人が高齢の場合は友人がすでに鬼籍に入っていたり、社会的な人脈が途絶えていたりと、会葬者が少なくなっているという背景があります」と解説する。
ただし、地方にいけば今でも“隣組”の習わしが残っていたり、親戚、隣近所が一緒になってお見送りする昔ながらの葬儀が多数派。地域によって葬儀スタイルの“スタンダード”は大きく異なるようだ。
全体的に葬儀の地味化=“地味葬”が進む一因には、前述のように、故人の死後、時間も気持ちの余裕もないなかで、葬儀の段取りを決めなくてはいけない状況も関係しているのかもしれない。
「多くの人は身内の葬儀に出るのは人生で数回でしょう。葬儀には何にどのくらいの費用がかかるのかわからないという不安が、直葬などシンプルな葬儀様式を選ぶ流れを作っているということもあると思います」(奥山さん)
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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