マイナスの財産

人が亡くなると財産を相続人に相続しなければなりません。

土地・建物の不動産から現金・有価証券などの財産をどのように

分けるのかということで、仲の良かった兄弟姉妹が骨肉の相続争い

に巻き込まれてということは本当に多くあります。

フューネのあるお客様においても3年前のお父さんのお葬式の時は

あんなに仲の良かった兄弟がお母さんのお葬式の時は全く口を利かない

くらい不仲になっていて、親族の控室も別々にして欲しいという要望を

言ってくるという始末。

このようなお客様の事例は本当にびっくりするほど多いのです。

相続に絡む親族同士の争いは時として修復できないくらい亀裂が

入り、他人以上に他人になってしまう悲しい結果を招きかねません。

この様なことのないように、遺言や信託といった方法で財産の分配を

細かく指示することは子供に対する「子孝行」ですから、必ず親として

元気な内にやっておかないといけない重要な仕事です。



ところで、財産にはプラスの財産以上にデリケートの財産があります。

それはマイナスの財産、いわゆる「負債」というものです。

相続人に対して伝えなくてはならないもので最も重要なものは

プラスの財産ではなくてマイナスの財産です。

負債情報を正しく伝えることが一番大事な子孝行です。

負債は何も借入金だけではありません。

公共料金の未納から誰かの借金の連帯保証人になっていることの

情報は負債情報なのです。




人はマイナスの要因についてはどうしても隠したがる傾向にあります。

しかし、マイナスの情報が正しく相続人に伝えていない為に、相続人が

とんでもない借金を抱えてしまうことはよくあります。

もしも、負債情報が正しく伝えてあれば、相続人は3カ月以内に

裁判所に相続放棄の申請ができるのですから。




お葬式が終わってから残された家族が初めて知る、故人の借金という

ものは案外多くあります。行きつけの飲み屋のつけくらいなら、さほど

巨額ではないですが、家族に内緒の借入金というものが結構あるもの

です。

本当に負債を包み隠さず伝えないと本当に困るのは残された大切な

愛する家族たちなのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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