親戚の苦言

お葬式を行う上で様々な決定権を持っているのは喪主様です。

しかし、厳密には「喪主=施主」の場合が多いのですからそうなる

だけで実際には施主が決定権持っています。

詳しくは2009年2月26日付ブログ記事「喪主と施主」をご覧ください。




現在のお葬式では喪主がほぼすべての決定権をもっているが故、

実は親族間でのトラブルは以前よりも多発しているのです。

例えば、

「本家のお寺を無視して勝手に寺を決めた」

「お葬式を家族葬にした」

「親戚の弔問を断った」

「初七日の食事を行わなかった」

「火葬場に行きたかったのに連れてくれなかった」


このようなトラブルは最早、葬儀の現場では日常茶飯事です。

なぜならば、親戚筋に事前に根回しをしないで、喪主の主観で決めて

しまうからです。

もちろんこのようなトラブルは昔からありましたが、最近は特に増えて

きているのです。

喪主の考え方が親族の総意と合致しないことの方がむしろ多いのでは

ないでしょうか。

確かに葬儀費用を出す人の意見が一番なのは解っています。そして、

お亡くなりの方からみると一番近い肉親であることも解かります。

しかし、おじやおばからのクレームというのは彼らにとってもお亡くなりに

なられた方は大切な兄弟姉妹であり、彼らもお亡くなりになられた方から

非常に近い肉親であることを喪主になられる方が

全く理解していない、もしくはそのような方に対する配慮が足らないのです。






「葬儀は息子(喪主)の好きなようにやりゃいい。

しかし、わしにとっても大切な兄貴だよ。」


そのような嘆きを以前、私のお客様から聞いたことがあります。

葬儀は喪主が主役です。しかし、脇役があって初めて主役が引き立つの

であって脇役との心の一致をどうか考えてくださいと思うお葬式を

少しでも減らしていきたいと考えている今日この頃です。








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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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