弔辞の書き方

弔辞とは故人への最後の別れの言葉です。

家族葬が多くなった最近では、お葬式の中で弔辞を述べるお葬式

そのものが少なくなりましたが、義理ではなく、本当に心のこもった

弔辞には心から感動をさせてくれるものがあります。

弔辞の言葉のひとつひとつがお亡くなりなられた方に対する供養であり、

別れの言葉であるのです。



さて、喪家より弔辞の依頼が来た時は、余程の理由がない限り出来るだけ

受けるようにしましょう。なぜならば、弔辞をお葬式で読むというのは通常は

1名か2名であり、お亡くなりになられた方にとってとても縁の深い方であると

いう証拠だからです。何よりも栄誉なことなのですから。

いくら想いが強いからと言って長々朗読するのいけません。

3分程度が理想的な朗読時間です。

通常の話言葉よりもゆっくりと話すことを考慮すると400時字詰原稿用紙で

2枚~3枚くらいの文量で充分です。

重ね重ね・たびたび・またまた・重々・再び・続く・浮かばれぬ

といった言葉は忌み言葉と言ってお葬式でお悔やみを述べる時は

「使わない」のがマナーだと言われていますが、あまり形式にこだわるよりは

なるべく自分の言葉で「語る」ように書くのがベストです。



逆に弔辞では許される独特の言い回しもあるのです。

弔辞を読まれる方がお亡くなりの方より目下の場合でも

「君は」と語りかけても失礼ではありませんし、「おつかれさま」と言わず

「御苦労さま」と表現しても失礼にはあたりません。




正式には巻紙に薄墨の毛筆でしたためるのが本来ですが、下の写真の

ような市販の弔辞用紙を使用すれば良いのです。



弔辞者の弔辞が「感動葬儀。」を創り出すこともまた事実です。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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