- お葬式の知識
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「私ががしっかりしていれば・・・」
という沈痛な後悔の念に駆られているご遺族に出会うことがあります。
あの日あの時、私がそこにいれば命を落とさなくてもよかったという
後悔が残るような死に方は結構頻繁にあるのです。
例えば先日、お亡くなりの小学生の男の子は学校から帰って来て自宅で
お母さん言い付け通り、宿題をしていた時に脳溢血で帰らぬ人に。
一人で留守番をしていた時の悲劇でした。
仕事から帰って来たお母さんが倒れているわが子を発見して時は既に
息はありませんでした。おそらく、誰かいるところで倒れたならば助かって
いた命ですが、運命という言葉で片付けるのはいささか辛い現実です。
当然のことながら、両親の悲しみと後悔は激しく、周りの人が声さえも
かけられない状態でした。
「運命」という言葉は「運ぶ命」と書きます。
その人がそこに命を運ぶからこそ起きる様々な事柄は結局のところ、
その人の自己責任であり、自己責任である以上全てを
受け入れなければならないのです。
ですから、「私がしっかりしていれば・・・」という後悔は残酷な言い方ですが、
運命の前では何も役に立たないことを私は葬儀の現場で幾度も
教えて頂いています。
人の死だけは誰も予想の出来ないことです。神のみぞ知る領域でしょう。
であるのならば、今の命を大切にすることが私たちの精一杯の
対策なのです。
命は自分自身が自由に使うことのできる時間です。
「私が・・・」という後悔をお持ちの人には絶対に自由に使うことのできる
時間を無駄にせず、有意義に使っていただきたいのです。
それが、唯一後悔から立ち直れる方法なのですから。
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株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役
1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。
代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。
一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。
終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。
●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛
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