献茶係

ひとつのお葬式を円滑に遂行するには多くの人の力が必要となります。

昔のお葬式は葬儀社は現在のような至れりつくせりのサービスを提供する

という役割ではなく、単に葬儀に使用する備品(葬具)を提供する

だけの役割でした。葬儀の司会も村の人。お葬式の際に召し上がる

食事も近所の人々が炊き出しで作るか、地元の仕出し料理店から

直接手配するのが通例で、葬儀社を経由して食事の手配される

お客様は本当に少数でした。

ところが、葬儀会館でお葬式をすることが徐々に主流になってくると

葬儀社が備品を提供することだけではお客様のニーズに応えられなくなり、

やがて、多くの人が関わっていたすべての葬儀の役割を葬儀社が提供する

ようになり、葬儀社は葬儀サービス総合商社になったのです。



その中で、かつて近所の女性達が担っていた役割として

「お茶出し係」というものがありました。お葬式に参加される

ご遺族ご親族・寺院・葬儀の手伝い・一般弔問者を合わせると数百人

になり、その方にお茶の接待をする役割です。

当然、規模が大きければ一人では無理で数人の女性がその役割を

担っていたのです。

今ではその役割はプロである葬儀社の仕事で「献茶係」

呼ばれています。

献茶係という呼び名な大阪の葬儀社が最初に始めたということですが、

呼び名は葬儀社によってそれぞれ違いますが、「献茶係」の役割は

どの葬儀社も仕事としてあるのです。

フューネではこの役割を担っている女性スタッフを献茶係とは呼びません。

なぜならば、お茶を入れていれば良いという仕事をさせていないからです。

お客様の困りごとを何でも承り、それを具現化してお客様に提供することが

一番の仕事です。例えるならば旅館の仲居さんのようなお仕事でしょうか。

さて、このポジションは最もお客様に近い位置で働くフューネの社員です。

ですから、本当の「お客様の声」を一番近くで聞いている人です。

彼女達から上がってくるお客様の生の声はお客様から最も遠いところに

いるフューネの社員である私にとって最も新鮮で無視できない貴重な

情報の宝庫なのです。


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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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