入れて良い物

フューネがお葬式に関連する儀式の中で最も大切にしている儀式は

「納棺」です。

映画「おくりびと」が大ヒットで一躍有名になったもの「納棺」という

行為を儀式にして有縁の皆さまがお亡くなりの方としっかりとした

「お別れ」の場にしたからこそ、納棺師の美しい所作とそこに集う者たちの

心が世界中の人に伝わったからこそだと言えます。




お客様の中には

「臨終の直後より納棺の時のほうが悲しかった」

という感想を後日述べられる方がいらっしゃいます。

臨終の直後は人が亡くなった時の衝撃のあまり、返って「亡くなった」

という認識が湧きにくいものであるのです。

しかし、納棺という儀式ではお亡くなりになられた方を

お棺という木のお箱に入れるという行為は「大切な人が亡くなった」

という事実を現実的に突きつけるのです。




納棺式の中でお客様に一番やって欲しいことは

ご遺体を直接触って頂きたいのです。

なぜならば、多くの場合、大切な人をこの世でもう直接触ることが

できなくなるからです。そして、大切な方に対し直接何かしてあげることが

できる最後のチャンスであるからなのです。

親を亡くした子であるならば、これが直接できる

「最後の親孝行」だからです。

後悔は後からしても遅いのです。絶対にお客様が後悔しないように

恥ずかしがったり遠慮している方をそっと導いてあげるのは

葬祭ディレクターの腕のみせどころです。




逆に納棺の際にお客様に一番やって欲しくないことは

火葬場から禁止されているものをお棺の中にいれないで欲しいのです。

基本的に燃えて形が無くなるものならば何を入れて頂いても良いの

ですが、書籍などの紙で出来ているものでも厚みがあるものは

燃え残ってしまいます。

結果的に収骨の際に妨げになってしまうばかりではなく、

火葬場の職員からお叱りを頂くという後味の悪い結果を招きかねません。

最近では携帯電話に始まり時には愛用のパソコンまでお棺の中に

入れたいと言われるお客様もいらっしゃいますが、これらは

当然NGです。確かに金属で出来た数々の物を愛用している現代人

ですが、入れられないものは形見として分けて欲しいと思うのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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