長い儀礼式

私が今までに経験した通夜の儀礼式の中で一番長かったのは

なんと2時間30分でした。

神式のお通夜であり、神道の通夜祭・遷霊祭の儀式を祭主様が

手抜きをせずにじっくりと行った結果でした。

通夜の会場は自宅でしたので、一般の弔問客は中には入れず庭先に

2時間30分も立たされたことになり、なんともお気の毒なことになって

しまいました。神式のお通夜は通常の場合40分から50分で終わるのが

一般的です。

仏教の場合でもお経が長いお寺さまはじっくり一時間程度お経を読まれます。

通常のお付き合いのあるお寺様はお経の長い・短いという情報は葬儀社が

把握しているので対応もできるのですが、遠方からお越しになって初めて

お会いする宗教家はやってみないとわからないというのが実情です。

お寺様の場合、読経の時間は短くても、その後行われる法話が

いつ終わるのか解らないということも度々あります。

熱のこもったお話しが止まらなくなり、結局1時間以上お話しされたと

いうことも過去に担当したお葬式で経験をしました。




現代においてお通夜の弔問客の場合、突然の訃報に対し当日の

スケジュールを調整してお越しになられた方が多く、お通夜の後にも

約束が入っている方がとても多いのです。

ですから、宗教家の皆さまが心を込めて儀礼式を行っても、

結果的に平均的な時間で終わらず、いたずらに長い儀式は参列者から

時として葬儀社にクレームとなるのです。

私たち葬儀社の立場から言えば、あらかじめ長いことが解っている場合は

儀式の途中で休憩などを挟むなどの対応が出来、お急ぎの方は先に帰って

頂く配慮ができるのですが、予告なく長い儀式はなんとも対応ができません。





多くの参列者にとって長い通夜は想定外でしょう。

参列者に喜ばれる理想の時間は30分

我慢できるのは限界は60分でしょう。

通夜の時間の長さだけは葬儀社が決められないもどかしい分野です。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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