葬送文化を伝えましょう。

近年、葬儀の種類が多様化することによりお客様にとって「選べる」

という権利が一層増しています。

自分に合った葬儀プランや葬儀スタイルでお葬式のすることができる。

消費者の権利としては至極当たり前の権利ですが、お葬式という儀式の

中ではまだまだ「当たり前になりつつある」という現在進行形だと言えます。




「選べなかった」時にあって、「選べる」ようになって徐々に無くなって行く

ものがあります。それは「葬送文化」です。

葬儀は一般的な商品と違うことは地域の風習や宗教哲学からくる伝統的な

文化が多く含まれているということ。

その一つ一つに歴史的な意義があるのです。

例えば、お寺様を呼ぶこと。葬儀に食べる食事の意味。などなど。。

意味合いのひとつひとつはこれまでにこのブログで書き綴ってきました。

実は私がブログを書いている意義のひとつに読者の皆さまに綿々と伝わる

葬送文化を知って頂きたいという想いがあるのです。




葬送儀礼や葬儀の風習を知っていてあえて「行わない」という選択肢が

ある現在は確かに自由な時代です。

しかし、良い悪いの議論すらできなかった強制の時代は葬儀を行って

初めて伝統的な風習を知ることができました。

今のお客様の動向は「知らないからやらない」

という選択される方が非常に多いのです。

結果的に次世代に葬送文化の

「伝え」が止まってしまっているのです。




葬儀社の役割としては「伝え」を広める役割があります。

しかしながら、事前にしっかりと私たちと会話をして頂くお客さまが

少ないことも事実です。まだまだ私たちの努力が足りないのも事実です。

しっかりと葬儀の意義をお伝え出来たお客様は例え「家族葬」を

希望されていても私たちが提案した文化的な儀式を受け入れてくれます。

葬儀の簡略化は時代の流れとして受け入れることができても、

「伝え」が止まってしまうことはどうしても受け入れられません。

極論ですがこのままいけば、私たちの子孫は機械化された遺体処理だけの

お葬式になってしまいそうですから。


















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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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