臨終から火葬まで

日本の法律では「人の死後24時間は火葬をしてはいけない」という

ルールがあります。この法律があるのはごくごく稀に蘇生して

しまう可能性があるからです。一旦、死亡宣告を受けたあと

心臓が再び動き出すという可能性を法律がサポートしているのです。

亡くなった後に、いつ火葬をするのかという制約は法的にこの法律だけ

ですので、24時間を1分を過ぎていれば火葬は可能です。

実際に日程の都合上、友引前の駆け込みで火葬をするお客様はとても

多く、午前中の火葬を希望していても、死後24時間を経過していない

という理由で午後にしなければならないという事例は多々あります。




このように一刻も早く火葬をしたいというお客様のニーズがある一方、

「少しでも長くしたい」というニーズも多々あります。

先日のあるお客様は仕事上の理由で以後3週間後の火葬を希望されました。

さすがにドライアイスだけでは腐敗の不安がありましたので

エンバーミングをオススメして施術をして貰いました。

結果的に臭い臭いやお顔の変色なく、とても綺麗な状態でお葬式を

向かえることができました。

3週間後というケースは滅多にありませんが、現在の技術では長期間での

安置は充分に可能です。




私がオススメしたいのはご遺族にとって悲しみの深い場合は決して

早く火葬をするべきではないということです。

一番多いパターンとしては臨終から火葬まで2泊3日ですが、

これを3泊4日・4泊5日ぐらいにあえて日延べをすることでゆっくりと

過ごすことができるのです。

現代社会の日常のスピードはとても早く毎日がせわしない日々です。

人の死というのは非日常の出来事ですから、あえてゆっくりとした

時間の流れが必要なのです。

確かに日延べすることによって一日当たり3万円位の費用は最低でも

余分にかかるでしょう。しかしながら、後になって値段に変えられない

貴重な時間を確保できるものです。

「最期に後悔の残るお別れをして欲しくない」

そう思うからこそ、お別れの時間の確保がとても大切なのです。


























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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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