考え方のギャップ

お客様が葬儀という商品に対して不安やストレスを持つ一番の要素は

葬儀費用のことです。

これは昔から変わらないお客様の関心事です。

お客様の不安やストレスを取り除くことが「接客」であり、

私たちはそれを「サービス」と表現しています。

つまり、お葬式にかかる葬儀費用を明瞭してあげることはとても大切で

フューネでは一円単位までの見積書の発行という方法でお客様に

かかる費用を明確に提示しています。さらに基本的に見積提示している

費用以外の追加料金を発生させないという努力が多くのお客様に支持

されて今日まで至っています。



では、2番目にお客様が不安やストレスを持つ要素は何かというと

親子、夫婦間などの考え方のギャップだと言えます。

例えば、息子夫婦はお葬式を家族葬でやりたいと考えていても

親夫婦は多く関係者に弔問にお越し頂くような従来のお葬式に

したいといった考え方のギャップです。

その他細かいことを言えば、お通夜の夜に何を食べるかと言った

ギャップや宗教者を何名呼ぶのか。戒名に院号を付けるか付けないか

と言ったことまで、家族の中と言えども考え方はバラバラです。

お客様の不安やストレスを取り除くことが「接客」言う観点から

考えると私たち葬儀社は家族内のギャップから生まれる意見を相違を

統一して揃えることが大切な仕事の一つなのです。

まずは食い違う双方の意見をしっかり聞くこと。

そして、双方の利点を活かしつつ、デメリットを補っていくことが

できることが理想です。

最も理想はあくまでも理想であり、なかなかこのような問題解決は

できません。大切なのはやはり順序なのです。

親と子の間でどちらの意見を優先するか。

これはお金を出す人は誰かと言った観点からの順序の付け方や

故人の遺志にはどちらの意見が近いかと言った順序も重要です。

昔のお葬式は世代間の考え方のギャップで揉めることはほとんど

ありませんでした。なぜならば、村のしきたりや長老の意見が

第一優先順位という順序があり、順序が明確だったからこそ、

自分の考えや意見を主張することなく、それに従っていたからです。

現在のお葬式は自分の意思が自由に反映できるようになった

副産物として「考え方のギャップ」という魔物がお葬式を支配

するようになったのです。





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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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