合意

辞書によると合意とは当事者双方の意思が一致すること。

さらに、ステークホルダー(多様な利害関係者)の意見の

一致を図ることをコンセンサスといいます。

ビジネスにおいて、コンセンサスを取ることは非常に重要であり、日本語で

あえて表現すれば「根回し」という言葉に言い換えて良いのかと

思います。



我が家にて幼い我が子や甥っ子、姪っ子が遊んでいるのを見ていると

おもちゃの取り合いをしている時に大人が勝手におもちゃを貸し出すと

所有権のある子供は泣き叫んで怒りだします。

「○○ちゃん。
○○ちゃんにおもちゃ貸してあげて」


という合意をとれば、子供は素直におもちゃを貸します。

「いや」と言っている間に貸すとこれまた大変なことに。

子供とはいえ、意思を持った利害関係者である限り、利害関係者の合意を

取らなければお遊びも円滑に進みません。




お葬式で発生するトラブルはほとんどの場合コンセンサスを取ることに

失敗しているからこそ起きています。

近所の方の食事の有無。焼香の順番。火葬場へ行く人の人数。

家族葬でするかしないか。


こんなことでの揉め事はまあ葬儀の現場では毎日起きているのです。

人ひとりが亡くなった時にその人から見て利害関係にある人はびっくり

するほど多いものです。特に社会的に地位が高い人は簡単に

利害関係者が1000人を超えます。

この利害関係者全員の合意を得ることは亡くなって数日で得ることは

不可能なことですが、一人でも多くの合意を得る努力は葬儀を執行する上で

絶対に必要なことです。




社葬やお別れ会を実施する時は通常、お亡くなりなられてから2週間から

1か月の期間は準備に必要です。

物品の準備をするのも重要ですが、一番大切なものはコンセンサスを得る

ことです。言い換えれば、会社の看板を背負ってするようなお葬式は

コンセンサスが取れるまで執行できません。

すべての利害関係者が納得するお葬式が一番レベルの高い

お葬式なのです。





昨今のお葬式はあまりにもコンセンサスが取っていないケースが

多くなりました。ほんの些細なことでも関係者に合意を得ることが、

葬儀に限らず物事を円滑に進める為の究極の秘訣です。












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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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