安売りの果てに。

いわゆるブラック企業と言われている企業から過重労働や

法令違反の実態が明らかになってきています。

牛丼チェーン「すき家」の実態は目を覆うばかりで、

深夜にワンオペと呼ばれる注文を受けるのも、全メニューの仕込み・

調理も、代金を受け取り釣りを返すのも、食器の後片付けと食器洗い

や掃除もこなす過酷な労働をすべて一人でこなすというもの。

すき家のお客様が同情してしまうほど過酷な労働環境は明らかに

行き過ぎでしょう。



ブラック企業といわれる企業には共通点があります。

それは「安売り」を強みとしている点です。

お客様に安く商品を提供する為にはコストを可能な限り削減する

努力が必要です。物品や電気水道光熱費の削減はもちろんですが、

なんだかんだと言っても一番コストがかかるのは人件費です。

「安売り」を実現するにはどうしても「人」の削減をしてしまうのは

経営的にみればしかたのないことでしょう。



お葬式という商品も「安売り」を標榜している葬儀社やサービスが

あります。フューネにおいても「安売り」できる商品のラインナップも

ご用意しています。「安売り」の商品と正規品の商品の違いの差は

結局のところ、人の数です。葬儀の一報を頂いて動き出すところから

通夜・葬儀・初七日終了までどれだけの葬儀スタッフでサービスを

するかということは葬祭サービスの品質を計る一つのバロメーター

であるのです。

フューネでは一件のお葬式に対し、業界平均以上の人員を投入して

います。もちろん、単に人員を投入すればよいという比較だけで

葬儀の質を計ることはできませんが、駐車場のガードマンや

夜間の葬儀会館の警備員など、削れば削るこのできる人員をあえて

配置することでお客様に「安心」「安全」なお葬式を提供することに

繋がるのです。お葬式の演出にもやはり、良いお葬式を提供するには

葬儀の担当者以外にも企画もする人員も必要なのです。

「感動葬儀。」という葬儀の商品には多くの人の手と

手間がかかっていることは事実です。




「一円でも安く」ということを望むお客様にとって安売り合戦は

必要なことでしょう。しかしながら、過度な安売りはお客様に

とっても葬儀社の社員にとっても何も利益は生まないのです。

行き過ぎた安売りは結果的にお客様に提供するサービスの

レベルの低下とサービスを提供する側の待遇の低下が起きます。

安売りの果てに「ご遺体を大切にする気持ち」

どこかへ置き忘れられたらこの国の文化が一つ崩壊したことに

なるのです。






















最新記事

最新記事

初めての方へ FUNE公式サイト

三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


2024

11

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

PAGE TOP