棺桶

お棺のことを多くの人々が「かんおけ」と呼んでいるのに

違和感を感じませんか?「お棺」はお棺であり、桶ではないのですが、

「かんおけ」なのです。なぜお棺のことを「かんおけ」と呼ぶ人が

多いのかという理由ですが、江戸時代、お棺は桶屋が販売して

いたからなのです。つまり、桶を作るノウハウをそのままお棺作りに

転用したのです。考えてみれば、水を漏らさないように木を組む技術は

ご遺体を入れても底が抜けない強度を保つには必要な技術です。

そして、江戸時代は現代のような寝棺と言われる寝た状態で入れる

お棺ではなく、座棺といわれる、座った状態で入るタイプが主力

でした。なぜならば、当時は土葬であり、座棺のほうが穴を大きく掘る

必要が無かったのです。


厳密に言うと「棺(かん)」「柩(ひつぎ)」にも

違いがあります。「棺」は形状そのものを表すものでご遺体を入れる

木で出来た箱のことです。この箱にご遺体を入れた状態を「柩」と

言うのです。つまり、ご遺体が入っているかいないかで厳密に言うと

呼び方は違うのですが実際には棺と柩の違いを理解して呼び方を

分けて使っている方は皆無です。


「かんおけ」「おかん」「ひつぎ」といわゆるお棺を指す言葉は

いろいろありますが、それぞれが意味合いのあることを知っている

だけで気持ちが豊かになるのです。














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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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