効率

今年も4月の新年度を迎えました。フューネの社員手帳は4月始まり

であり、手帳に挟み込んであるフューネの理念やエッセンスが

盛り込まれた下の写真の冊子が完成しました。



この冊子は初めはあくまでも社員手帳の一部であり、社外には非公開で

ありましたが、ある時たまたま目に止めたお取引先の方が

「すばらしい。是非ください」

と言われたことをきっかけに社外の方にも配布するようになりました。

今では毎年、完成を楽しみにされている方もいらっしゃるほどです。



この冊子の最終のページにはフューネの社員として、お客様から

魅力的に感じて頂けるための指針が書いてあるのです。




この中に「行動指針の優先順位」という項目があり、

フューネが目指す行動の優先順位が明記されています。

①笑顔

②あいさつ

③行動の姿勢
(おもてなしの心、礼儀正しさ)

④専門知識習得(葬儀の歴史観と本質、作法、
                新しい葬儀の仕方と新商品の理解)

⑤仕事の効率(チームワークを大切に、自分の役割を理解し、
                きちんと仕事をはたす)

とあります。


行動の最優先は「あいさつ」ではなく「笑顔」

葬儀社だから笑顔は不適切では?という間違った解釈をよく

されますが、葬儀社だからこそ、笑顔にこだわりたいし、葬儀という

儀式の中で適切な笑顔の提供は本当に難しいことなのです。




今回私が述べたいのは「効率」について。

葬儀という日本の文化も時が経てば経つほど、またせわしない

現代社会の中でどうしても「効率」を優先してしまうことがあります。

「初七日」というものはまさに効率の典型です。

本来は亡くなってから7日目に行う法要ですが、お葬式の後、

2~3日後にまた集まるのは非効率だという理由でお葬式と同じ日に

火葬場から戻ってきたら執り行うというものです。

さらに最近では「式中初七日」と言ってお葬式の読経の中で

まとめてやってしまうということも現実に起きています。

私たちが通常お葬式と言っているいわゆる「葬儀」でさえ、ほとんどの

場合は葬儀式と告別式をまとめてやってしまっているのです。

本来は葬儀という宗教的な儀式を行ってから、一般の弔問客を迎える

告別式を行わなければならないのですが、効率を優先することに慣れて

葬儀・告別式の意味合いを知っている方はほとんどいないのです。


※葬儀と告別式の違いについて詳しくは過去のブログをご覧ください。
2009年5月8日「葬儀と告別式 その1」
http://fune.boo-log.com/e51495.html
2009年5月10日「葬儀と告別式 その2」
http://fune.boo-log.com/e51513.html



優先する順位として「効率」を低めに設定してあるのは

ディズニーランドでも同様です。やはり、サービスの追求と効率は

相反するのです。効率よく仕事を行うことは大切なことであり、

否定をしませんが、効率を優先しずぎて人として大切な笑顔や挨拶、

礼儀を欠くことは絶対に間違っています。

目の前にある事象において効率化しすぎていて本当に大切な何かを

失っていないのかといつも検証をしなくてはならないのです。







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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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