忘れられる権利

お葬式の行う役割の中で究極の目的はお亡くなりなられた方を

いつまでも忘れないであげることに尽きます。

このことは何度もこの「感動葬儀。」ブログでも

書いてきました。

さらに、いわゆる法事と称される年忌法要は日々忙しい日常の

生活の中でお亡くなりになられた方を思い出すことが出来、

それだけでも意義のあることでしょう。

「いつまでも忘れない」

これが供養する意義であり、日本人が古来より大切にしてきた

弔いの心なのです。



忘れてはならないこともあるのですが、世の中には忘れて欲しい

こともあります。過去に罪を犯した人は世間からその罪を忘れて

貰いたい。何等かの被害に遭われた方も同様でしょう。

身近なことならば、過去に好きであった人の記憶も、失恋から

立ち直るには忘れることが良いはずです。

人には「忘れられる権利」というもの存在するのです。



企業において忘れなければならないものの中で一番重要なものは

過去の顧客リストです。

特にもう既にこの世にいない物故者の顧客リストです。

知らず知らずの間に犯している過ちはお亡くなりの方の名前で

出してしまうダイレクトメール。

お亡くなりになられた直後ならば、知らなかったで済みますが、

10年経っても送っていると企業の見識を疑われます。

情報は絶えず更新しなければなりませんし、不要なものは速やかに

消去し、忘れてあげなければなりません。

膨大な情報量を保有している現代社会では「忘れる」という行為は

案外難しいものなっているのかもしれません。













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三浦 直樹

株式会社 FUNE (フューネ)代表取締役

1975年、愛知県豊田市生まれ。
2005年、株式会社FUNE (フューネ) の代表取締役に就任。
(株式会社ミウラ葬祭センターが社名変更)
2代目社長として経営回復、葬祭関連事業の 拡大を図る。
2024年、創業70周年を迎える。

代表就任以来「感動葬儀。」をテーマに掲げ、サービスの向上に努めた結果、2011年には週刊ダイヤモンド誌調査による「葬儀社350 社納得度ランキング (2月14日発売)」で全国第1位に。

一方、 葬祭業者のための専門学校「フューネ クリエイトアカデミー」を設立するなど、葬祭の在り方からサービスに至るまで、同業他社への発信を続ける。

終活のプロ、 経営コンサ ルタントとしても全国で講演多数。
著書に『感動葬儀。 心得箇条』(現代書林)、『間違いだらけの終活』(幻冬舎)、『2代目葬儀社社長が教える絶対に会社を潰さない事業承継のイロハ 代替わりは社長の終活』(現代書林)がある。

●好きな食べ物:和牛
●嫌いなもの:イクラ・泡盛


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